めざすは生涯205レース

大和商工株式会社
代表取締役社長 須郷弘さん

(2014年5月)



水道設備関係の施工・販売を行う大和商工の社長を務める須郷さんは、この4月までに出場したフルマラソンが44回を数えるという。
 走ることを始めたのは17年前。38歳の大晦日に何気なく乗った体重計の針が100㎏を指し、「マズイ」とスポーツジムに通い始めたのがきっかけ。その後屋外で走る爽快さ、そしてレースで走る楽しさを知り現在は屈強な体へと変貌を遂げた。
 ひと月の走行距離が300㎞というハードな練習を積み、2度目のホノルルマラソンでは3時間58分51秒を記録。“4時間切り”はフルマラソン完走者が次なる目標とするタイムで、立派な記録更新となった。「走っているときは苦しくても、走り終わるとまた挑戦したくなります」。そんな繰り返しで、年間5〜6回のフルマラソンへの参加が恒例となった。
 しかし、マラソンは冬季のスポーツ。大会も半年間に集約されることから、水泳と自転車ロードレースを加えたトライアスロンにも挑もうと考えた。苦手な水泳を克服するため特訓を重ね、2008年5月にホノルルトライアスロンで大会デビューを果たした。これまでに28レースに出場、今年は既に6レースにエントリーしている。特に2011年9月に開催された『佐渡国際トライアスロン』は、トライアスロンの中でも最も過酷なアイアンマンレース(スイム2㎞・バイク190㎞・ラン42・2㎞)で、思い出深い大会となった。トライアスリートならだれもが夢見る “アイアンマン”の称号を手にすることができたのだ。
 須郷さんは、健康で長く競技を楽しむことに主眼をおき、“フルマラソン100本、トライアスロン100本、日本のアイアンマンレース5本”への出場を生涯かけて果たしたいと、『生涯205レース』を掲げ目標としている。「競技者には年配の方も多く、目標に向かって鍛錬を怠らない姿は実にかっこいい。エイジングの概念が変わります」。多忙な時間の合間をぬって行う運動習慣により、時間管理や自己管理能力、正しい判断力などが磨かれ、仕事などにも大きくプラスとなった。トライアスロンの魅力を須郷さん自身が体現している。

 アイアンマンレースへの出場には事前審査があり、これにパスして出場許可証をもらう。須郷さんの次なるチャレンジの大舞台は、8月24日に北海道の洞爺湖周辺で行われる『アイアンマン•ジャパン北海道2014 』。昨年は体調が整わず棄権してしまっただけに、強い気持ちで完走をめざす。

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