他県出身者の視点で群馬の魅力をPR
株式会社上州テレビ 取締役映像制作部長 堤一平さん
(2014年4月)
「群馬には大規模な古墳が多くあり、古代の重要地域だったことがわかります。僕は横浜出身ですが、横浜の基礎をつくった日本一の生糸貿易商・茂木惣兵衛は高崎出身。また、絹の道は産地群馬と輸出港横浜をつないでいたなど、運命を感じます。また、ひもかわうどんや焼きまんじゅうなどのソウルフードをはじめ、PRの仕方次第でもっと魅力を伝えられる素材が、群馬にはたくさんあります」。堤さんの言葉は、上州人にも新鮮な驚きとなって響いてくる。
都内で映像とスチール撮影のカメラマンとして働いていた堤さんは、仕事で群馬を訪れる度に好きになり、会社に群馬勤務を願い出たほど。そして、同じような他県出身者との出会いから、自分の得意とする分野で群馬の魅力を広く全国へ、世界へ配信するビジネスを立ち上げたいという想いを膨らませ、半年間のテスト期間を経て、昨年7月にインターネット配信や番組制作などを行う㈱上州テレビを設立。「まちなかの通りに面したガラス張りのスタジオ」が気に入り連雀町の「coco.izumi」ビルを拠点に活動している。
ライブ映像をスタジオから世界に向けて放送できる「ユーストリーム」や、中継をしながら視聴者と双方向のコミュニケーションがとれる「ソーシャルストリーム」の活用こそが、堤さんたちが描くビジネスの可能性を広げる。
群馬をテーマにした情報バラエティ番組『からっ風TV』、高崎の歴史の生き証人たちが語る『高崎わたしばなし』、ネットアイドルが案内人となる『月刊ⅠLoVU』などの番組を制作・放送している。「30分の映像番組の制作でスタッフ2名が1週間かかりきりになるなど手間がかかります。社員5名ではきついのが現状です」。加えて配信コンテンツを増やすための他社との連携や広告営業など、多忙な日々が続いている。また、3月からはビルを開放し番組上映やトークショーを行って地域の人たちとのコミュニケーションも積極的に図っていく。
「県外の人間だからこその客観性を大切に群馬の魅力をアピールし、世界中から観光客を呼びたい」と話す堤さん。意志あるところに道は開ける。その本気の行方に、乞うご期待だ。
●上州テレビの番組をご覧になりたい方は、上州テレビのホームページ(http://jstv.jp/)をご覧ください。放送番組は、「高崎わたしばなし」「ぐんまがスキ」「sunset coco Live」「月刊ILAVEU」など、毎週水曜日の夜10時30分からは「からっ風TV」を生放送しています。
株式会社上州テレビ
住所:高崎市連雀町102 coco.izumi 1F
電話:027-395-5551