ラスクとアイスクリームが高崎の顔に
(2016年02月25日)
高崎の「ふるさと納税」
「自治体に寄附するかわりに、全国各地の特産品が実質2,000円で手に入る」という点が注目され、話題沸騰の『ふるさと納税』。お取り寄せ感覚で返礼用の特産品を吟味しながら寄附する自治体を選ぶ人も多いはず。専用サイト上でクレジットカード決済が可能な所も増えてお手軽度も増し、“やらなきゃもったいない”という風潮が広がりを見せている。
『ふるさと納税』とわが街高崎の状況に注目してみた。
「商工たかさき」 2016/2号より
●『ふるさと納税』とは?
大都市に集中する税収を分散させ、地方間格差や過疎などによる税収の減少に悩む自治体に対して格差是正を推進するための構想として平成20年(2008)5月よりスタート。
納税者が、任意に選んだ自治体(生まれ故郷に限らず、複数の自治体でも可)に『ふるさと納税』として寄附した場合、次年度の住民税や所得税の控除額が増えるよう寄附金税制が改正された。平成27年4月からは、一般の給与所得者の場合、年間5カ所までの寄附なら確定申告が不要(※)になり、寄附金額のうち2,000円を除いた額が翌年の住民税と所得税から控除されるようになった。
なお、控除額の上限は給与収入や家族構成などにより変わるので確認が必要だ。総務省のサイトなどで確認できる。
※寄附ごとに申告特例申請書を寄附先の自治体に郵送する必要がある。
●実質2,000円で寄附した自治体から返礼品(特産品)がもらえる
多くの自治体では寄附をしてくれた人に返礼品を送っている。その内容は、米、野菜、果物、牛・豚・鶏肉、魚介類や加工品、酒・ジュース類、スイーツ、化粧品、アクセサリー、工芸品、さらにはデジタル家電やその土地ならではの体験型特典など、魅力的な特産品が多い。
例えば給与所得者が3市に各1万円、合計3万円を寄付した場合、2万8,000円が還付・控除されるので、それぞれの市から届いた返礼品を実質2,000円で購入したことになる。
総務省では、返礼品が過剰にならないよう通達を出しているが、寄附金をより多く集めたい、わが街の魅力を発信する好機にしたいなどの思惑から、過熱ぶりが見られる。
●高崎のふるさと納税
高崎市では昨年9月11日から返礼品を20品目から103品目に増やした。特産品など91品目と、高崎髙島屋と連携した「髙島屋グルメセレクション」12品目。寄附金額を1万円以上3万円未満、3万円以上5万円未満、5万円以上10万円未満、10万円以上の4コースに分け、寄附額の3割相当にあたる返礼品を用意している。
返礼品を写真で紹介するカタログを作成し、都内で開催するイベントやぐんまちゃん家、群馬県東京事務所等で配布。また請求があった場合に担当部署の市役所企画調整課からカタログを配送。さらに、ふるさと納税専用サイト『ふるさとチョイス』からアクセスできる。
返礼品の品揃え強化を図って以来、寄附金額も徐々に増え、昨年9月から12月までの4カ月で9,000万円近くにのぼった。納税が一番多い12月だけで約3,500万円となった。
●一番人気はハラダのガトーラスク、次いでハーゲンダッツのアイスクリーム
返礼品として人気が高いのが、全体の36%ほどを占めるガトーフェスタハラダのラスク。続いてハーゲンダッツのアイスクリームが「髙島屋グルメセレクション」の分も含めると20%弱と、この2品目で半分以上を占める。その他に東日本最大の産地である梅やその加工品、プラムや梨など旬の果物をはじめとする農畜産物やハム、漬物、ジュース、ジェラート、ヨーグルトといった加工品、饅頭・甘納豆・最中等々の菓子類、酒類といった高崎の特産品が揃う。また、高崎髙島屋と連携した「髙島屋グルメセレクション」は、プロが厳選した高級ハムや上州牛など12品目あり好評を得ている。
■返礼品人気ベスト10
(H27.11.26 現在)
1位 グーテ・デ・ロワ(ガトーラスク) 26.9%
2位 ハーゲンダッツ ポピュラーセット 11.1%
3位 グーテ・デ・ロワ/リアンセット 6.1%
4位 ハーゲンダッツ アイスクリームスペシャルセット 5.0%
5位 JA高崎ハム 尾瀬・榛名セット 3.5%
6位 ハーゲンダッツ パーティーセット 3.3%
7位 JA高崎ハム バラエティセット 3.2%
8位 みるく工房 タンポポ飲むヨーグルトギフトセット 2.0%
9位 グーテ・デ・ロワ ソムリエ 1.8%
9位 箕郷の梅干し 1.8%
■企業別返礼品人気ベスト6社
(H27.11.26 現在)
●㈱原田 ●㈱高崎髙島屋 ●ハーゲンダッツ㈱
●JA高崎ハム㈱ ●㈲タンポポ ●島方ファーム
(商工たかさき・平成28年2月号)