これから進む都市整備(3)
(2020年05月30日)
豊岡新駅と碓氷川新橋梁を計画
北高崎駅・群馬八幡駅間に新駅を
高崎市JR信越本線の北高崎駅・群馬八幡駅間の新駅「豊岡新駅(仮称)」設置をめざし、設置計画の策定などを進めている。JR東日本と協議を進め、新駅の場所や周辺整備案を検討、新駅の利用予測なども含めていく。
高崎市は平成30年10月にアンケート調査を実施、新駅予定地を中心とした半径4キロメートル圏の住民や事業所や高崎経済大学、隣接する安中市の約3万8千世帯に調査(回収率36.9%)した。平均で27.8%が利用すると回答しており、新駅1㎞圏は74.1%、近隣事業所は45.5%が利用すると回答した。
新駅と県道と18号を結ぶ
国道406号と県道あら町下室田線の渋滞解消に向け、烏川に新しい橋梁「豊岡経大大橋(仮称)」を建設し、地域住民や道路利用者の利便性を向上させる。JR信越本線の新駅の設置に弾みをつける。令和2年度予算に調査委託料として2,000万円を計上した。
高崎市の計画では、新橋は高崎経済大西側から対岸の豊岡地区を結び、長さ約300メートル、幅員13メートル、片側1車線で、両側に歩道路を設ける。
信越本線沿線の活性化を
新駅の検討も含め、JR信越本線の利用促進や活性化に向け、高崎市と安中市は令和元年度に沿線活性化協議会を設置した。両市や県、JR東日本関係者、学識経験者、商工団体に加え、大学生や信越本線を通学で利用する高校生などがメンバーとなっている。
信越本線の沿線関係者が振興策などを話し合う協議会は初めて。沿線には磯部温泉や碓氷峠鉄道文化むらなどの資源もあり、新駅設置、企業誘致や観光振興、鉄道文化遺産の保存活用などを検討する。高校生は路線利用や沿線活性化に関する校内アンケートも実施してくれており、貴重な提言が行われている。
新駅や新橋梁の整備エリアは、高崎のだるま生産地でもあり、高崎の魅力づくりとしても注目される。
富岡賢治・高崎市長は「新駅設置に向けた協議をきっかけに、信越線沿線を盛り上げることが大切」としている。