これから進む都市整備(2)
(2020年05月30日)
環境施設整備
高浜クリーンセンターの建て替え
高浜クリーンセンターの建て替えは、総事業費が約400億円規模となる大規模プロジェクトで令和5年度の完成をめざしている。これまで令和4年度の完成としてきたが、令和2年度の予算で工程を精査した結果、令和5年度となった。
高浜クリーンセンターの設備概要は、可燃ごみ処理施設、不燃・粗大ごみ処理施設、リサイクルセンターなどで構成される。
現焼却施設は昭和63年に稼働し、焼却能力は450t/日(150t/24時間×3炉)、老朽化による建て替えが長く課題となっていた。修繕費用の増加や修繕期間の長期化等が懸念され、周辺地域の理解と協力を得て計画を進めてきた。
新施設は、現施設の東側に建設され、建設予定地にあった高浜長寿センターは平成31年1月に近隣に移転され、既存施設は令和元年度に解体、既に更地となっている。新施設の処理能力は可燃ごみ処理施設が480t/日(160t/24h×3炉)、不燃・粗大ごみ処理施設が34t/5h、リサイクルセンターが65t/5hとなっている。
建て替え事業では、これまでに高崎市はプラント設備と建屋を別々に発注しており、プラント設備工事業者は日立造船株式会社、プラント設備工事施工等監理業者にパシフィックコンサルタンツ株式会社、土木設計・建築設計は、株式会社大建設計が選定されている。
工事進捗では、プラント設備工事は設計と機器配置計画、一部機器の製作が進められている。土木建築設計は、プラント設備の設計と調整しながら実施設計を進めている。
長寿センターなど周辺施設整備が進む
周辺施設整備では、高浜長寿センター、中河原児童公園、下里見スポーツ広場、久留馬公民館が整備されている。さくら通りの延伸は地元と協議し事業を進めている。
令和2年度は土木建築設計をまとめ、施工事業者の選定を行い、土木建築工事の発注後はプラント設備と土木建築工事を調整しながら工事を進める。
余熱利用では、地元から温水プールが要望されており、新施設が完成した後、現施設の跡地に予定していきたいという。
高崎商工会議所『商工たかさき』2020年4月号