進化する飲食業-チャンスを創出(4)
(2020年02月27日)
地域の食卓として愛される洋食店
弁当事業を分社化
レストラン・シャクナゲ
店長 星野 健太さん
開業してから40年弱。肉料理やピザ、カレーなどを提供する洋食店として、地域に愛されてきた「レストラン・シャクナゲ」。ファミリーや近くにある高崎経済大学の学生など、客層は幅広い。店長を務める星野健太さんは、創業者の父親と厨房に立つ。10年ほど前からお弁当のニーズにも応えるようになった。お弁当作りは当初、同じ厨房を使っていたが、数が多くなると独自のスペースが必要となり、健太さんの弟が「かつみ工房」として独立、分社化した。
創業当時と比べ、飲食店の増加により外食市場の競争は激化している。それに比べ、お弁当市場の可能性はまだまだ見込めそうで、実績も伸びているという。
事業所向けには「月契約の日替わり幕の内弁当」(650円)、「日替わり弁当B」(500円)が喜ばれている。また、スポーツ大会、会議、接待、育成会、保護者会、ロケなどに向けてはグランドメニューや「特注弁当」で対応し、デリバリーのニーズにも応じる。その他、スポーツ施設内の食堂の運営、大型店でのお弁当の販売も行っている。
一方、レストラン・シャクナゲでは、中食のお持ち帰りメニューも充実させている。テイクアウトメニューをつくって、ニーズに対応。「カレーのルー(3人前)」は特に人気だ。これはかつみ工房のお弁当メニュー「シャクナゲオリジナルポークカレー」にも使用されている。
高崎商工会議所『商工たかさき』2019年11月号