多胡碑記念館 企画展「山上碑の世界」

(2018年11月1日)


ユネスコ『世界の記憶』登録一周年記念

観音山丘陵南の半径1.5km内に古代の石碑多胡碑、山上碑、金井沢碑が集中し、『上野三碑』と呼ばれ日本に現存する最古級の石碑群として名高いが、さらにユネスコ『世界の記憶』にも登録されたことでより一層注目が集まり三碑を訪れる人が増えている。このユネスコの登録からちょうど一周年となるのを記念して、多胡碑記念館で10月31日(水)から企画展「山上碑の世界~古墳から寺院へ」が始まる。そのほかにも記念事業が続々と開催される。

 

古代東国で初めて作られた石碑で、完全な形で残る日本最古の石碑でもある山上碑。この碑が建てられた時代は、中国大陸に超大国・唐が成立、日本では古墳築造もピークを過ぎたころの時代で、漢字や仏教をはじめとした進んだ技術や文化が大陸から取り入れていた激動の時代だった。

 

山上碑は碑文から、僧が隣り合う古墳に埋葬された母のために建立したとされる。展示では関係する出土資料などから当時の時代背景を知ることが出来るが、実際に碑の建つ場所を訪れると、1000年以上も静かにたたずむ石碑からは母を想う温かみやいろいろなことが感じ取れるかもしれない。展示期間中の12月1日(土)に史跡巡りも開催されるので、山名の里山歩きも体験してほしい(要予約)。また、記念館での学芸員による作品解説会(10/31、11/24)、吉井文化会館での記念講演会(11/3)、普段はガラス越しの三碑が直接見られる特別公開日(11/4)など一周年記念の催しが目白押しとなっている。

 

 

会場:多胡碑記念館

会期:2018年10月31日(水)~12月9日(日)

開館時間:午前9時30分~午後5時 ※入館は閉館30分前まで

休館日:月曜日

観覧料:ユネスコ『世界の記憶』登録を記念して2019年3月31日まで観覧無料

問合せ:TEL.027-387-4928

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