高崎駅東西ペデデッキを活用
(2018年10月29日)
高崎の都市イメージをつくる「高崎の顔」
JR高崎駅は群馬の玄関口であり、群馬県最大の集客能力を持っている。高崎駅東西のペデストリアンデッキやペデストリアンデッキから見える景観は、初めて高崎を訪れた人に高崎の第一印象を与え、まさに「高崎の顔」と言えるだろう。
高崎駅から出た瞬間に目に入る景色
高崎駅ペデストリアンデッキは交通安全や通行者の利便性に資するとともに、高崎の都市景観の一部を形成している。東西ペデデッキでは、立て看板によるイベントなどの情報発信、高崎アリーナ等で開催される大会に合わせたのぼり旗の設置などが駅利用者の目を引いている。高崎市内で行われている展覧会やフェスティバルを広報するとともに、イベントや大会の参加者・出場者に対する歓迎ムードの醸成にも一役買っているようだ。
2017年の高崎駅の1日平均の乗車数は3万1,012人でJR発足から最高記録となった。高崎アリーナに来場する外国人も増えている。高崎駅の中央コンコースを通り、駅舎から一歩出た瞬間に目に入る景色が、高崎の都市イメージとして、来高者の記憶に刻まれる。高崎のにぎわいや活力の象徴でもあり、東西ペデデッキの持つ役割は、とても大きい。
高崎の魅力を発信するイベントに活用
高崎駅ペデストリアンデッキの景観が、高崎を訪れる人々に高崎の都市イメージを与えているとすれば、高崎にふさわしい活用方法に期待が集まるところだ。
高崎は若者によるストリートカルチャーの発信力が高く、ストリートミュージシャンのゲリラライブや大道芸的なパフォーマンスに人だかりができることもある。
高崎市は、まちなかのにぎわいの創出を目的として、高崎オーパ前を含む、高崎駅東西にあるペデストリアンデッキなどを無料で貸し出している。
高崎の魅力を発信する各種イベントに使用してもらうのが狙いで、音楽や芸能の発表、特産品の販売など利用範囲は広い。対象は商店街、NPO法人、公益法人、企業・民間団体など。使用時間は午前7時から午後9時となっている。
なおデッキなどの活用については、大型店や有識者などで構成する高崎駅周辺施設活用協議会にはかられる。
高崎駅東西がまるごと使える
活用できる施設は、①西口・東口の駅前デッキ、②オーパ前デッキ(イベント広場)、③オーパ前デッキ下の空間、④西口駅前広場の中の島、⑤東口駅前広場バスターミナルの中の島。高崎市も、思い切った施設活用に踏み切ったといえる。イベントの開催場所として使うだけではなく、アイデア次第で、高崎のまちを面白く演出できそうだ。
クオリティの高い都市演出を期待
現在のところ、このペデストリアンデッキ活用の制度は、高崎市が設置している立て看板や、先般のストリートライブ「どこもかしこも」など高崎市のイベント、JRのイベントなどに利用されている。
またペデストリアンデッキの掲出物のデザインにも関心が高まれば、高崎の都市イメージの底上げにもつながるだろう。高崎市では群馬の玄関口・高崎駅周辺で高崎の魅力をPRするため、この制度を活用してほしいと呼び掛けている。
問い合わせ
高崎市都市計画課 TEL.027-321-1269
高崎商工会議所『商工たかさき』2018年10月号