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サラ･ベルナールの企画展など

県立近代美術館で秋の展示が9月15日(土)から始まる。展示室1では企画展「パリ世紀末ベル・エポックに咲いた華 サラ・ベルナールの世界展」が11月11日(日)まで行われる。“ベル・エポック”と呼ばれた19世紀末の華やかなパリでスターとして君臨した女優サラ・ベルナールの多彩な才能を紹介する日本初の展示。

セルフプロデュースに長け、当時無名だったアルフォンス・ミュシャを見出し制作させたアール・ヌーヴォー様式のサラの舞台ポスターや装身具、ドレス、記録写真や映像など多数の資料で時代を象徴した世界で最初の国際的大女優の姿に迫る。20世紀になるとアメリカ興業の主催など事業家としても才能を発揮したサラ。一方、執筆や彫刻などの制作でアーティストとしての一面も見せ、自らが作った彫刻作品も今回の展示に並ぶ。会期中は記念講演会や学芸員による作品解説会も開催。

また、展示室5では特別展示「アミちゃんの誕生－西美公二のコンステラシオン」が12月17日(月)まで行われる。パリを拠点に制作活動を展開し92年にカーニュ･シュール･メール国際展第1位を受賞した西美公二の作品展で、独自の色彩で宇宙観や生命観を描き続ける中で西美の作品の中に現れた座敷童的存在の“アミちゃん”を中心に、可愛さと気持ち悪さ、おふざけとはにかみ、エスプリと小粋さ、原始絵画の形象と宇宙船のような未来的形態が入り交じる西美公二の独特の世界を鑑賞できる。

そのほか、「日本と西洋の近代美術Ⅲ」「現代の美術Ⅲ」「ゴヤとルドン―奇跡の黒」「中国の書画　戸方庵井上コレクションを中心に」なども同時開催。涼風が心地よい群馬の森と近代美術館で芸術の秋を堪能してほしい。

会場：群馬県立近代美術館(群馬の森公園内)

開館時間：午前9時30分～午後5時

入館料：各展示により異なる

休館日：月曜日　※月曜日が休日の場合は開館し、翌日休館

問合せ：TEL.027-346-5560