数字で見る高崎の都市力2018(3)工業・農業・観光編

(2018年05月25日)

ライバルは50万都市

高崎をランキングしてみると… 工業

■高崎の特徴は食料品と化学

【平成28年経済センサスに見る工業出荷額】

工業では、高崎市の製造品出荷額等(平成28年経済センサス)は7,697億円で、群馬県内では3位、全国順位では88位となっている。群馬県内の市町村では、群馬県1位の太田市が2兆8,837億円で全国13位、群馬県2位の伊勢崎市が1兆2,085億円で全国45位となっている。

平成24年の前回調査は、太田市は19位、伊勢崎市は45位、高崎市は78位だった。

高崎市の事業所数は744事業所(従業員4人以上の事業所)、従業者2万5,279人。高崎市内の出荷額の上位分野は、食料品製造が1,739億円、化学が1,706億円、生産用機械器具629億円となっており、食料品、化学が高崎市を特色づける産業となっている。

 

高崎をランキングしてみると… 農業

■高崎市の果樹は北関東トップ

【平成28年農業産出額推計に見る高崎市の農業】

高崎市は農業のブランド化、6次産業化に力を入れており、農業は重要な産業分野となっている。

高崎市の農業産出額は182億円と推計され、群馬県内では6位。県内で最も農業産出額が高いのは前橋市の408億円で、北関東では茨城県鉾田市780億円に次いで2番目。前橋市は関東屈指の農業都市と言える。

高崎市の果樹産出額は26億円で、関東では3位に入る。高崎市が誇る梅だが、残念ながら市町別の出荷量は発表されなくなり、平成18年の統計が最新となっている。参考までにこの年の数値を示すと、高崎市の梅出荷量は5,240tで、1位の和歌山県みなべ町2万7,800t、和歌山県田辺市2万2,300tに続いて、全国3位。梅の出荷量は現在もこの順位と推測できる。またこの年の日本梨は、高崎市の出荷量3,440tで県内1位、全国15位となっている。

農業就業人口は、平成27年の数値で、前橋市が6,201人、高崎市が5,266人、宇都宮市が6,133人、新潟市が1万5,257人となっている。

 

高崎をランキングしてみると… 観光

■増加する県外客と宿泊需要

【平成28年観光入込客数に見る観光客数と消費額】

平成28年の高崎市の観光入込客は629万2,900人で、前橋市の645万7,400人に次いで、群馬県内では2番目となっている。高崎市の観光消費額は166億5,914万円で、草津町、伊香保の所在する渋川市、みなかみ町の3大温泉に次ぐ経済効果となっている。観光客一人当たりの消費額は、日帰り客が1,691円、宿泊客が1万1,219円。

県外からの高崎市を訪れる来客者が年間200万人あり、年々増加している。県外客のうち約59万人が宿泊客で、このほとんどがビジネスマンとなっている。宿泊者数は、県内の温泉地、高原リゾート地に匹敵する。高崎アリーナによる集客が本格的に反映されるのは、平成29年のデータからとなり、今後の推移が注目される。

(群馬県の観光統計は詳細な項目を公開しているが、観光入込数のデータ公開については都道府県によって大きな差異があり、全国の都市間比較が難しい。観光庁が定期的に全国調査をまとめているが、都道府県単位の数値を発表している)


 

 

 

 

 

 

高崎商工会議所「商工たかさき2018年5月号」

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