鬼城生誕150年記念で応募に広がり

(2015年09月8日)

村上鬼城顕彰の俳句大会

 高崎市が生んだ俳人・村上鬼城の偉業を顕彰し、全国の俳句愛好者から作品を募集する村上鬼城顕彰全国俳句大会と市内の児童生徒を対象とした小中学生俳句大会の優秀作品がこのほど発表された。この全国俳句大会は、鬼城50回忌にあたる昭和62年から始まり、29回目。これまでの一般の部に加え、今回から高校生の部が新たに設けられた。
 鬼城は慶応元年(1865)に生まれ、「ホトトギス」を代表する俳人として活躍。人生の辛酸から生まれた作品から「境涯の俳人」と呼ばれた。今年は鬼城生誕150年にあたり、あらためて業績を伝えていこうという市民活動も高まっている。
 全国俳句大会の一般の部は、昨年よりも200句以上多い2390句の応募があり、最高賞の群馬県知事賞は市内の堀越さんの「綿虫(わたむし)の力抜きたる重さかな」が選ばれた。高校生の部は高崎商業高校・渥美君の「たこ焼きにかつ節躍る夏祭り」など8人の作品が優秀賞に選ばれた。また句集を対象とした村上鬼城賞は、川崎清明さん(千葉県)の「蛍烏賊」が選ばれた。
 小中学生俳句大会は28回目で、高崎市恒例の大会として定着している。今年は昨年よりも約200句多い1万5276句の作品が寄せられた。小学生の部は千布君(1年)の「しおひがりパパがねぼうでゆうえんち」、中学生の部は富樫さん(1年)の「新学期姉の名の上名前書く」が選ばれた。
 表彰式は、小中学生俳句大会が9月12日(土)午後1時から高崎シティギャラリーコアホール、全国俳句大会の表彰式は9月20日(日)午後1時から高崎ビューホテルで行われる。

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