映画祭「見栄を張る」舞台あいさつ

(2017年04月10日)


藤村監督・主演の久保さん

第31回高崎映画祭の特集「監督たちの現在‐進取果敢な人々」にセレクトされた「見栄を張る」が6日の初回上映で満席となって注目を集めた。翌7日の2回目上映では藤村明世監督、主演で絵梨子を演じた久保陽香さんが舞台あいさつに立った。
主人公の絵梨子は東京で売れない役者をしている。姉の訃報を聞いて故郷に戻り、姉の仕事が葬儀で個人の魂を送る「泣き屋」と知る。絵梨子も「泣き屋」を始め、姉の一人息子の小学生・和馬を引き取り、育てようとする。
「見栄を張る」という人の心を描くととともに、一筋の涙があふれてくる瞬間の描写に藤村監督と久保さんの力量を感じさせる作品。
この作品は、シネアスト・オーガニゼーション大阪(略称:CO2)助成企画として制作され、CO2史上一番面白い作品をめざした。制作資金の一部はクラウドファンディングを活用した。
藤村監督は1990年生まれ。第36回ぴあフィルムフェスティバルや仙台短篇映画祭2014、第6回下北沢映画祭などで入選。これまで短編を撮り、本作は藤村監督の初長編となる意欲作。
舞台あいさつで、久保さんは「シアターで観ていただいたお客様一人ひとりに感想を聞かせてもらえたらうれしい」、藤村監督は「この映画は私たちの宝物で、高崎映画祭で上映してもらえてうれしい。みなさんの応援が私たちの大きな支えになる」と話し、高崎映画祭を弾みに全国での上映に意欲を持っている。
なお、本作の中で使われている重要アイテムのカップ焼きそばは、群馬県伊勢崎市のペヤング製品で、藤村監督も好きだという。映画の中では、一味加えており、久保さんもおいしいと話していた。

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