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福祉・教育・子育て支援を充実

　富岡市長は２２日の「高崎市議会・本会議」で平成２９年度の施政方針演説を行った。
　富岡市長は「独自のビジネス活性化施策により、地元企業を中心とした本市の経済活動を活性化させ、税収基盤の強化をはかり、福祉や教育、子育て支援などを充実させる」と述べ、平成２９年度予算と主要施策について説明した。
　平成２９年度の高崎市一般会計予算は１６８３億１千万円で前年度に比べ、３・４％増となった。予算編成は「徹底した事業費の削減」「重点事業の積極的な推進」「人件費の削減」を基本方針に、富岡市長が掲げる「新しい高崎」の実現に向け、財源の効率的、効果的な配分を重視した。
　富岡市長は、「大胆でスピード感ある力強い市政運営に積極的に、全力で取り組んでいく」と述べ、持ち味の「スピード感ある市政」を今回の市政方針演説にも盛り込んだ。これまでの政策成果を踏まえ、２９年度の市政方針を打ち出している。
　
【主な政策】
●教育と人づくり
小中学校の英語教育では外国語指導助手（ＡＬＴ）を全小中学校８３校に配置する。不登校対策ではスクールソシャルワーカーを増員し支援を強化する。
学校施設は既存施設の維持補修を行うとともに、箕輪小学校、高南中学校の校舎整備を行う。市内小学校児童を対象に榛名湖畔の林間学校で自然体験活動を行う。
　創立６０周年を迎える高崎経済大学では経済学部に国際学科を新設する。
　
●産業振興
　高崎のブランド力を向上させるために効果的なシティプロモーションを拡大する。農業振興では新品種、新商品の開発、普及宣伝活動、６次産業化、農商工連携を支援する。
　中小企業経営安定化助成、まちなか商店リニューアル助成、住環境改善助成を継続する。
　
●文化と歴史を活かした創造的な高崎
　高崎音楽祭の事業を拡大し、音楽でのまちづくりを推進する。スポーツ振興では浜川運動公園を拡張しソフトボール場、テニスコートの整備工事に着手する。本市のスポーツ振興やＰＲに寄与するスポーツチームを有する企業等を引き続き支援する。高崎アリーナで開催予定な国際的なスポーツイベント等を支援する。
　上野三碑「世界の記憶」登録に向けた広報活動を継続する。榛名神社の本殿などの修復を支援する。北谷遺跡の公有地化、日高遺跡・箕輪城跡の整備、多胡碑周辺遺跡、上野国分尼寺の発掘調査を実施する。
　
●やさしい眼差しに満ちた市政
　４月に開設する多機能型住居は、１階にシルバーセンター田町、２階に子育てなんでもセンター、７階から１０階に介護士・保育士・看護師等を対象とした住宅とする。
　待機児童ゼロのため私立保育所の整備、保育士確保の補助を継続する。病児・病後児保育と一時預かり保育の支援を拡充する。保育所、幼稚園の気になる子への新絵を継続する。
　高齢者あんしんセンターの増設と高齢者の居場所づくり活動を支援する。２４時間３６５日体制の介護ＳＯＳサービス、高齢者等あんしん見守りシステム、高齢者や障害者の行方不明時に早期発見するための救援システムの普及を促進する。
　２４時間３６５日の小児救急医療体制、たらい回しゼロに向けた強化施策を継続する。高崎総合医療センターの新病棟整備を支援する。夜間営業の薬局を継続する。
　地域の集団検診会場へ行くことが困難な７０歳以上の高齢者にタクシー代の一部を助成する。
　
●合併した地域の個性を活かした魅力づくり
　倉渕地域の旧川浦小学校跡地に山村留学ができる英語村（仮称）を整備し、運営準備を進める。
　新町駅エレベーター設置の詳細設計を行う。吉井中央公園（仮称）整備・進入路整備を行う。倉渕、榛名、吉井地域の定住促進のため住宅新築等の利子補給を継続する。
　
●安心・安全なまちづくり
　防災対策では建築物等の倒壊を防ぐ耐震化促進、防災無線の未整備地域等で新たな情報放送システムを整備し、自主防災組織への支援を拡充する。
　小学校周辺にグリーンベルトや速度抑制の路面段差を増設する。
　高浜クリーンセンターの建て替えは平成３４年度の供用開始を目指し事業を推進する。
　里山再生、有害鳥獣対策はぐんま緑の県民基金を有効に活用する。
　
●大勢の人が歩き、賑わうまち
　高崎だるま市は規模を拡大して実施する。高崎の食を発信するため、大阪での食博覧会に出展を予定。首都圏でスウィーツフェアを引き続き開催する。
　秋に開店予定の高崎オーパ（仮称）での高崎産の食や物産の販売を支援する。高崎オーパ、高崎文化芸術センター（仮称）に接続するペデストリアンデッキ整備、高崎駅西口広場整備、東口周辺での市街地再開発事業を推進する。
　高崎文化芸術センター建設工事の継続、高崎アリーナ周辺を循環するシャトルバスを４月から運航する。両施設の文化事業。大会の企画・誘致活動を引き続き行う。
　和田橋周辺の川岸を引き続き整備する。空き家対策事業を継続する。