経済対策と福祉・子育てを同時に/29年度予算
(2017年02月10日)
オーパに高崎食堂も
富岡市長は、平成29年度・高崎市予算案の発表記者会見を10日に開き、経済対策を基盤に高崎市の福祉や子育てを更に充実させていく考えを示した。
平成29年度の一般会計予算額は、1683億1千万円で、28年度と比べ54億7千万円(3・4%)増加した。高崎市の当初予算としては、これまでの最大規模。
29年度予算案に盛り込まれた主な新規・注目施策として、高崎文化芸術センター(仮称)の建設、高崎駅ペデストリアンデッキ整備、浜川運動公園拡張整備などの都市整備を引き続き進める。浜川拡張は、全体計画の中からソフトボール2面・テニスコート8面の整備を先行して着手する。
今秋に開店する高崎オーパ1階に高崎の物産売り場コーナー、7階フードコートに高崎食堂を開設する。
田町の多機能型住居内に開設するシルバーセンター田町・子育てなんでもセンターの運用、高齢者あんしんセンターの拡充など、福祉や子育て施策の充実をはかる。待機児ゼロ施策として、保育園10園で合わせて119人の保育士増をはかる。高崎総合医療センター新病棟整備を支援する。
教育では、これまで取り組んだ学校校舎の耐震化が終わり、老朽化した校舎等の更新に取り組むことができるようになり、箕輪小と高南中の校舎新築工事を行う。箕輪小は地場産木材を使った木造2階建てで、全国的にもユニークな校舎づくりとなる。榛名林間学校「榛名湖荘」で29年度から市内全小学校児童が宿泊で体験学習を行う。倉渕川浦小跡地での英語村整備を行い来春4月に開校させる。
上野三碑「世界の記憶」登録推進や多胡碑周辺、北谷遺跡、上野国分尼寺の調査・整備を進める。榛名神社の修理を29年度から10年計画で支援する。
高崎のブランド力を高める取り組みにも力を入れ、国内外への発信力を強化する。
歳入では、28年度の実績をふまえて市税収入は前年度比1・5%増の590億9千万円を見込む。富岡市長は「高崎市内の経済状況は回復基調にあると感じている」とし、「高崎市の産業経済を発展させ、福祉、子育て、教育を同時に充実させていく」と市政への意欲を見せた。
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