60年前の高崎を写真で
(2017年01月19日)
水村園で写真展
本町の茶舗・水村園で、昭和30年代の高崎のまちなみを写した「60年前の写真」展が16日(月)から開かれ、訪れた人たちが懐かしい高崎の風景を見ながら話の花を咲かせている。
この写真は、昭和25年に発刊された高崎市民新聞の初代編集長・岡田稲夫さん(故人)が撮影したもの。3年ほど前に岡田宅の物置から岡田稲夫さんが撮影したネガフィルム約300本などがみつかり、高崎新聞の新井重雄記者に託された。岡田さんが撮影した写真やフィルムは処分してしまったと岡田さん自身が生前に語っており、貴重な資料の発見となった。フィルムは昭和30年から32年、昭和40年から43年の間に撮影されたもので、フィルムの紙ケースには写真を使用した市民新聞の号数が記されており、撮影時期が特定できることも資料性が高い。湿気により痛んだフィルムも多かったが、状態の良いものの中から、昭和30年代のまちなみを中心に30点を展示している。
岡田さんは、高崎市民新聞の発行を通じて高崎の文化振興に功績があったと認められ、平成7年に高崎市文化賞を受賞した。
昭和30年代は高崎の戦後復興が進み、まちの様相が大きく変化した時代。人波にあふれた「えびす講」やバラック住宅など、発展と戦後の混乱が混在する市民生活の諸相を岡田さんが撮影している。
入場は無料。会期は3月4日(土)まで。午前9時~午後6時(土曜日は午後5時まで)。定休日は日曜・祝日・第2、第4土曜日。
高崎新聞・新井記者による解説会を1月21日(土)午後2時と午後4時、2月4日(土)午後2時と午後4時に行う。問い合わせ、解説会の参加申し込みは水村園(高崎市本町123)電話027-322-3213まで。
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