農二・山形中央が感動のステージ
(2016年09月12日)
高崎音楽祭
9月8日に高崎音楽祭が開幕し、岸恵子さんを迎えた群馬交響楽団のオープニングコンサートが行われたが、11日は、サックス奏者小林香織をゲストに、東京農大二高吹奏楽部と山形中央高校吹奏楽部が共演する高崎音楽祭ならではのコンサートが行われた。
農大二高と山形中央高はともに全国レベルの演奏力を持ち、両校の持ち味を生かしたステージと小林のジャズライブで観客を魅了した。コンサートの第一部は農大二高のマーチングで「アナと雪の女王」などストーリー性豊かな演技を音楽センターのステージに合わせて演出し、第2部では小林が6人編成のバンドで「Nothing Gonna Change My Love for You」など人気曲を中心に艶やかな音を響かせた。第3部で山形中央高は吹奏楽曲とミュージカル「ミスサイゴン」で実力を披露。 第4部は農大二高、山形中央高、小林のジョイントとなり、総勢180人による演奏で会場は盛り上がった。このステージのために編曲された楽曲もあり、力が込められたようだ。
4時間にも及ぶ長時間コンサートだったが、農大二高、山形中央高、小林の色合いの違いでバラエティ豊かなステージとなり、見る者を飽きさせず、楽しいコンサートとなった。感激の涙を浮かべている観客もおり、高校生の熱演に惜しみない拍手がおくられた。
高崎音楽祭の目的の一つは、音楽の可能性を創造していくことでもある。この日のコンサートでは、高校生のレベルの高い演奏力を魅力あふれるステージに構成し、市民が楽しめるエンターテインメントに仕上げている。高崎音楽祭が、コンクールや定期演奏会とは違った芸術性を表現できる場となったのではないだろうか。また見たいと感じさせるコンサートとなった。
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