前年度比3%増に/高崎市27年度決算

(2016年08月29日)


一般会計は前年度規模

 高崎市は、平成27年度会計決算を26日内示した。
 一般会計と特別会計を合わせた決算総額は、歳入が2459億345万円、歳出が、2366億2663万円で、前年度に比べ、歳入が74億8230万円(3・1%)、歳出が、74億9790万円(3・3%)増加した。
 一般会計は、歳入が1646億5946万円、歳出が1575億円1575万円となり、前年度に比べ歳入が1億4516万円(0・1%)減少、歳出が5億4716万円(0・3%)増加した。
 一般会計と特別会計を合わせた決算総額で、歳入歳出を差し引いた形式収支は71億4千万円の黒字となった。翌年度へ繰り越すべき財源12億円を差し引いた実質収支は58億4千万円の黒字、ここから財政調整基金41億円を積み立て、17億4千万円を繰り越した。
 地方公共団体の財政状況を比較する基準となる普通会計では、歳入1646億9537万円、歳出1575億2027万円で、差引額は71億7510万円、実質収支は58億7999万円、単年度収支は6億1911万円の黒字となった。
 財政分析指標は、財政力の強さを示す財政力指数は0・843で前年度よりも0・011ポイント上昇した。この指数は1に近いほど、あるいは1を超えるほど財政力が強いとされる。
 財政の弾力性を示す経常収支比率は91・1%で前年度に比べ0・5ポイント上昇した。この指数は人件費、扶助費、公債費が増加すると比率が高くなり、財政が硬直化する。
 実質収支比率は7・2%の黒字で前年度と0・9%上回った。
自治体収入に対する公債費の割合を示す実質公債比率は6・4%で、前年度よりも0・6ポイント改善した。
 市債の26年度末残高は1363億7千万円で、前年度に比べ8億3千万円(0・6%)増加した。普通会計における市民一人当たりの市債残高は36万3630円で前年度に比べ2098円(0・6%)増加した。
 27年度は「徹底した事業費の削減」「重点事業の積極的な推進」「人件費の圧縮」を柱に財政運営を行い、「新しい高崎」の実現に向け政策を実施した。高崎市の発展につながる高崎アリーナ(新体育館)、高崎文化芸術センター(仮称)、高崎スマートIC産業団地などの大型プロジェクトも進み、人口増加、商工業振興、雇用の創出を誘導する政策にも力が入れられた。
 
 新体育館、新斎場建設の建設を進めたほか、空き家緊急総合対策、地域医療体制の強化がはかられた。教育では学力アップの推進と校舎耐震化、屋内運動場、プール建設が行われた。産業振興では高崎産農畜産物のブランド化、まちなか商店リニューアル助成が継続された。まちの活性化では地域活性化センター(電気館)や高崎サウンド創造スタジオの運営などが行われた。

高崎の都市力 最新記事

  • 株式会社環境浄化研究所
  • シネマテークたかさき
  • ラジオ高崎
  • 高崎市
  • 広告掲載募集中