特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」が県内に拡大

(2024年10月17日)

【群馬県発表資料より】青が令和5年の確認、赤が令和6年に新たに確認 1km四方メッシュ

新たに8市町村で確認

群馬県は令和6年のクビアカツヤカミキリによる被害状況について、10月16日に発表した。クビアカツヤカミキリは、サクラやウメ、モモなどに寄生し、幼虫が木の中を食い荒らす外来昆虫で、繁殖力が強く県内での被害は拡大している。

 

群馬県は平成29年度からクビアカツヤカミキリの県内被害状況調査を実施している。今年度の調査期間は令和6年4月1日~令和6年8月31日。

 

令和6年度の被害本数は1万508 本で、増加率は対前年比1・37倍となった。北毛などの8市町村で新たに発見され、被害は24市町村に拡大した。東毛5市町で被害樹木の本数が減少、中部、西部地域で増加した。北毛は5年度の発生地域から距離があり、県では車両等に付着して拡散した可能性もあるとしている。

 

被害本数が多いのは太田市2847本(対前年度352本増)、館林市1399本(6本減)、伊勢崎市1348本(1100本増)、桐生市1308本(744本増)となっており、県内の被害樹木はサクラが88%となっている。

 

高崎市の被害本数は164本(92本増)で、内訳はサクラ65本、ウメ1本、モモ44本、スモモ54本。市内では令和2年度から被害樹木が確認されている。

県ではクビアカツヤカミキリの情報を投稿・閲覧できる「ぐんまクビアカネット」の活用も含めた早期発見・早期駆除を強化し、被害拡大防止に取り組む。農業被害の抑止では、栽培講習会などでの防除技術の周知、効果的かつ効率的な防除技術の確立に向けた実証試験に取り組んでいく。

高崎市では、榛名地域で生産者と連携した地域ぐるみの取り組みを実施し、被害の抑制に取り組んでいる。

 

 

高崎の都市力 最新記事

  • 株式会社環境浄化研究所
  • シネマテークたかさき
  • ラジオ高崎
  • 高崎市
  • 広告掲載募集中