GPS救援を障害者にも

(2016年06月23日)

見守りに役立て家族支援

 高崎市は、GPSシステムを応用し、認知症の徘徊で所在不明になった高齢者を発見する「徘徊高齢者救援システム」の利用を、7月1日から障害を持った人にも拡大し、日常的な見守りや、所在不明になった場合の早期発見に役だててもらうことを20日の高崎市議会・常任委員会に報告した。
 「徘徊高齢者救援システム」は、人工衛星の電波を使い、利用者が身に付けた小さな端末で居場所を特定することができる。これまで、所在不明になった高齢者の保護に力を発揮しており、東京都内で保護されたケースもある。
 このサービスは、24時間365日体制で運用されており、高崎市では、障害を持った人にも、高齢者と同様に無料で利用してもらうことで、日常的な見守りや所在不明になった場合の保護に役立てていけると考えている。障害を持った人が、事件や事故などに巻き込まれることなども予防でき、精神疾患による自殺行為の防止にも役立つことが期待できる。
 対象は、高崎市に居住している身体・療育・精神・難病・発達障害等の障害を持っている人を自宅で介護している家族など。高崎市では150台分の機器を6月市議会で予算化し、家族の支援につなげていきたいとしている。

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