井上八重子展「私の赤」
(2023年09月25日)
身近なモチーフを独特のヴィヴィッドな表現で
90歳を迎える今も日々絵筆をとり大作を発表する高崎市出身の画家・井上八重子の絵画世界を紹介する展示「私の赤」が9月23日(土)から高崎市美術館で始まった。
1933年に高崎に生まれた井上八重子は、女学校在学時に中村節也に油絵の指導を受けたことで絵画の道を志し、女子美術大学洋画科に進んだ。卒業後は国画会に初出品し、1960年に初入選、1970年に国画会新人賞を受賞し活動の場を全国へと広げた。
井上の作品は、見たことのある景色や出会ったことのある人々など、自身が経験した出来事や身近にあるモチーフを、赤やピンクなどのヴィヴィッドな色彩と独特の表現で印象的に描かれることが特徴だ。今回の展覧会では、好きなもの、美しいもの、きれいなものを鮮やかに描き続ける井上八重子の絵画世界を、井上に影響を与えた中村節也と井上悟の作品とともに紹介する。
また会期中は収蔵作品展も同時開催。ピカソやブラックのヨーロッパの版画作品と、木村忠太など日本人画家たちが描いたフランス風景を紹介する。
会場:高崎市美術館
会期:2023年9月23日(土)~10月29日(日)
開館時間:
〈美術館〉午前10時~午後6時(金曜日のみ午後8時まで)
〈井上邸〉午前10時~11時、午後2時~4時
〈庭 園〉午前10時~午後6時
※入場は閉館30分前まで
休館日:9/25、10/2、10/10、10/16、10/23
観覧料:[一般]600円 [大学・高校生]300円
※中学生以下と65歳以上は無料
※団体割引、インターネット割引あり
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および付添いの方1名は無料
問合せ:TEL.027-324-6125
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