特別展示:鈴木ヒラク『今日の発掘』

(2023年09月19日)


過去最大規模の個展を県立近代美術館で

“描く”と“書く”の境界をテーマに、平面・彫刻・映像・パフォーマンスなど様々な手法でドローイングの概念を拡張する制作活動を展開するアーティスト、鈴木ヒラクの個展『今日の発掘』が群馬県立歴史美術館で9月16日(土)から始まった。

 

展覧会では、最新シリーズ〈隕石が書く〉の40点による大規模なインスタレーション、近作〈Constellation〉、〈Interexcavation〉各シリーズといった代表作からの作品が並ぶほか、現地制作される壁画なども組み合わせた、自身過去最大規模の個展だ。

 

鈴木ヒラクにとっての「線」は、言葉と絵、こちら側とあちら側、自己と他者をつなぎ、相互浸透を促すメディアであるという。また、「線をかく行為=ドローイング」は、森羅万象にあまねく存在する(見えない)線の発掘であり、さらに線をトンネルのような中空の通路、あるいはチューブ(管)ととらえ、人間と自然、主体と客体といった二項対立を越え、世界あるいは宇宙と一体化するための手段と考え、作品世界を生み出している。

 

展示会場である県立近代美術館の美術棟は、昨年この世を去った世界的建築家・磯崎新により「作品が通り抜けていく空洞」の構想のもと設計された建物だ。空間と響きあうように線を連ねる鈴木ヒラクの作品たちと表現の可能性をぜひ体感してほしい。

 

会場:群馬県立近代美術館 展示室4・5

会期:2023年9月16日(土)~12月19日(火)

開館時間:午前9時30分~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

休館日:月曜日(9/18、10/9、11/27、12/11、12/18は開館)、9/19、10/10、11/13~23、12/4~8、12/14

観覧料:コレクション展示(特別展示を含む)のみ 一般300円、大高生150円

※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名、群馬県民の日(10/28)に観覧される方は無料

問合せ:TEL 027-346-4064

WEB:https://mmag.pref.gunma.jp/

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