県立近代美術館「ディーン・ボーエン展」
(2023年07月13日)
オーストラリアの自然や命への眼差し
多彩な表現方法と豊かな想像力とユーモアで、オーストラリアという大地のもつ風土と自然と宇宙、そこに生きる大小さまざな生きものを表現し続けるアーティスト、ディーン・ボーエンにスポットを当てた群馬県立近代美術館の企画展「ディーン・ボーエン展
オーストラリアの大地と空とそこに生きる私たち」が7月8日から始まった。
ロイヤルメルボルン工科大学で版画を学び、のちに渡欧して表現の研鑽を積んだボーエンは、1994年にオーストラリアで最高位と言われるフリマントル版画賞グランプリを、さらに大阪版画トリエンナーレでは94年、97年と特別賞を連続受賞するなど世界に注目される。やがて版画や絵画のみならず、彫刻や廃材から作るアサンブラージュ(寄せ集め)という表現にも可能性を見出し、立体ながら版画作品のような、“どこか平面的”な独特の作品世界を生み出している。
作品のモチーフとしては、ボーエンが幼い頃から親しんだオーストラリアに生息する固有の動物たちが多く登場。自画像の頭に載るハリモグラや、ワライカワセミ、コアラ、ウォンバットに加え、ボーエンが生み出した架空の鳥や昆虫も、愛のあるかわいらしい姿で描かれている。
私たちの心を南半球へ向かわせてくれるようなボーエンの創作の冒険を、版画80点はじめ油彩や水彩、ブロンズ彫刻、アサンブラージュ、アーティストブックなど、全150点を通して紹介する。
会場:群馬県立近代美術館
会期:2023年7月8日(土)~8月27日(日)
開館時間:午前9時30分―午後5時(入館は4時30分まで)
休館日:月曜(7月17日、8月14日は開館)、7月18日(火)
観覧料:一般800円、大高生400円
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方と介護者1名は無料
TEL:027-346-5560
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