企画展「大江戸の賑わい」
(2023年07月10日)
幕末明治の浮世絵百年
浮世絵をメディアツールという視点から紐解き、江戸から東京へと移り変わる都市や文化の姿と、そこに生きた人びとを見つめる企画展「大江戸の賑わい 幕末明治の浮世絵百年」が高崎市タワー美術館で開催中。
江戸の絵師と職人の卓越した多色摺木版画によって世に広く流布して人気を博した大衆の絵画芸術・浮世絵。美人、役者、風景など題材の美しさのさることながら、描かれる内容も当時の娯楽や文化、流行を色濃く反映し、江戸に暮らす人びとの様子を今に伝える貴重な視覚史料でもある。
江戸の人々は、広重の東海道五十三次とともに旅行を楽しみ、国芳の武者絵を見て歴史や伝説を語り、寄せ絵や風刺絵で社会を知り、人気の歌舞伎役者や力士など“推し”の絵を買い求めるなど、現代の私たちがテレビやインターネットで情報を得るのと同じように、メディアツールとして暮らしの至る所で浮世絵を楽しんだという。
今回の展覧会では、江戸から東京へと移り変わる都市や文化の姿と、そこに生きた人びとを描いた多色摺木版画の人気作品約140点を紹介。幕末期の歌川広重や葛飾北斎の風景画、明治の鹿鳴館時代の様子などの有名作品も、視点を変えてみると様々な発見と新たな面白さに出会えるはずだ。
会場:高崎市タワー美術館
会期:2023年7月1日(土)~9月3日(日)
開館時間:午前10時~午後6時(金曜日のみ午後8時まで)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日
※月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館
観覧料:[一般]600円、[大学・高校生]300円
※インターネット割引、団体割引料金あり
※中学生以下と65歳以上は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方と付き添い1名は無料
問合せ:TEL. 027-330-3773
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