高崎高校・高田さんが科学技術研究で日本代表に
(2023年05月15日)
同窓会が激励
「第66回日本学生科学賞(読売新聞社主催)」で高校の部で最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した群馬県立高崎高等学校3年生の高田悠希(はるき)さんが5月19日までアメリカ・テキサス州ダラスで行われる世界最大の学生科学コンテストISEF(国際学生科学技術フェア)に派遣された。5月8日に高崎高校同窓会は同校で高田さんを壮行し奨励金を渡した。
日本学生科学賞は中学生、高校生を対象にした科学コンクールで1957年に始まった。応募作品には専門家による書類審査とプレゼンテーション審査を行い、優秀な作品を表彰する。高校の部から代表作品を選び、 毎年5月に米国で開催される世界最大の学生科学コンテストISEF(国際学生科学技術フェア)に派遣している。ISEFは世界的に活躍する技術者やIOT企業のCEOらが学生時代に受賞したコンクールとして知られている。
高田さんは、AIを搭載した白杖で視覚障害者の歩行を支援する「スマート盲導杖『みちしる兵衛』」を日本学生科学賞に応募し、最高賞を受賞した。ISEFでは日本のファイナリストとしてロボット工学・知能機械部門でプレゼンテーションを行う。
高崎高校同窓会の清水正郎副会長、公益財団法人翠巒育英会の串田紀之理事長、高崎高校教育後援会の松本裕文会長が「同窓会としても誇りです。高崎高校のすばらしい歴史の一つを築くことができます」と高田さんを讃えた。
スマート盲導杖は白杖のカメラから映像を取得し、自作したAIにより、首掛けスピーカから音声で状況を知らせる。高田さんは物理部に所属し「視覚障害の方が駅のホームや横断歩道などで危険を避け、安全にまちを歩いてもらえるよう考えました。人に役立つ研究や開発に携わっていきたい」と話す。ISEFでは、世界中から集まるファイナリストや科学技術の第一線で活躍する人たちとの交流も楽しみと、意欲を語った。
- 次の記事 第11回榛名山ヒルクライム