堤ヶ岡飛行場跡地に先端産業の誘致めざす

(2023年03月17日)


構想実現に県・市が連携

高崎市の富岡賢治市長は、3月16日に群馬県庁で、群馬県の山本一太知事と共同記者会見を開き、群馬県と高崎市が連携し、堤ヶ岡飛行場跡地に先端産業を誘致し、アメリカのシリコンバレーを超えるまちづくりをめざす構想を発表した。

 

群馬県は「日本最先端クラスのデジタル県」をめざしており、高崎市が、堤ヶ岡飛行場跡地を活用して世界トップレベルのスマートシティを目指すまちづくりの理念と合致することから県と市の連携が実現した。

 

堤ヶ岡飛行場跡地は面積約93ヘクタール、高崎渋川線バイパスと西毛広域幹線道路の交差部でイオンモール高崎も位置している。ハザード地区の指定もなく、防災面でも安定したエリア。93ヘクタールの内、66ヘクタールが農業用地となっている。

 

富岡市長は、「先端情報技術を有する企業等が集積する地域」「DXを活用した地域」「再生可能エネルギーを活用したサステナブルな地域」を理念に、AIやIT関連企業の誘致、ICT推進による利便性の高い住民サービスの提供、再生可能エネルギーなどの機能を実現していきたい考え。交通機関としては、鉄道が通っていないエリアのため、県と連携しMaaSを発展させた交通体系の導入を視野に入れる。

また物流のラストマイルにおけるロボット配送など最先端の都市機能を導入し、社会課題の解決をはかる居住環境をめざす。

 

 

山本知事は、富岡市長の構想に賛意を示し、これまでの人脈を生かし企業誘致や新技術の導入実現に向けて積極的に協力していく考えを示した。

富岡市長は「群馬県や高崎市のブランド力を向上させ、移住人口・関係人口の増加、県経済の発展につなげていきたい。これにより、ワンステップ、ツーステップ上がった県になる」と意義を強調した。

 

このエリアは調整区域のため、田園として一体的に確保できるが、地域への説明や理解の促進、土地の用途変更などの手続きもあり、群馬県の連携協力は構想実現のために不可欠となるもの。山本知事と富岡市長は、シリコンバレーの視察も共同する予定。

 

 

令和5年度は、基本構想、マスタープランの策定に着手、その後、都市計画決定を経て、令和10年度に用地買収・造成工事を見込んでいる。

 

 

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