倉渕に英語留学施設/平成30年

(2016年06月1日)


旧川浦小活用。全国から希望者を募る

 高崎市は、平成23年に廃校となった倉渕地域の旧・川浦小学校を改修し、小中学生を対象とした英語留学施設を、平成30年4月をメドに開設する計画を進めています。
 この事業は、親元を離れ、集団生活や自然体験をしながら、外国人の英語指導員により、日常生活の全てを英語で行う「山村留学」で、全国から小中学生を募集する。旧・川浦小学校を改修し、寄宿施設などを整備する。
 留学コースは、通年コース=1年間倉渕で生活しながら英語を学ぶ、短期コース=夏休みや冬休みなどを利用し集中して英語を体験する、週末コース=毎週末の土日曜日だけ滞在、の3コースが計画されている。
 通年コースの児童生徒数は20人程度と考えられており、高崎市に住民票を移してもらい、倉渕小、倉渕中に通学する。翌年も継続することができる。
 施設内では英語で会話し、休日は米作り体験などフィールドワークを多く取り入れ、実践的に英語力を身に着けていく。
 倉渕地域は高崎市内で人口減少が進み、平成23年に倉渕東小、倉渕中央小、倉渕川浦小が統合して倉渕小となった。高崎市は、廃校となった川浦小を有効に利用するよう地域要望を受けていた。
 この留学事業は、高崎市の英語教育を生かし、倉渕地域の活性化をはかるものと期待される。高崎市では、全ての小中学校にALTを配置し、英語教育に力を入れている。また外国人観光客誘致、高崎アリーナなど都市集客施設では、国内外からの集客に取り組んでいる。
 富岡市長は「自然豊かな倉渕の特色を生かし新しい国際教育の実践をスタートさせたい。都市部の若い家族の希望にも沿うものと思う」と、力を入れていく考え。
 施設運営は、山村留学に実績のある都内の事業者と高崎市が連携して行う。平成28年度に事業計画の策定、29年度に施設整備、30年4月の開設をめざす。

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