三碑ボランティアが実戦デビュー

(2016年05月27日)


記憶遺産登録めざし市民活躍

 上野三碑の世界記憶遺産登録に向け、三碑の解説ガイドや環境美化に協力する市民組織として4月に発足した「上野三碑ボランティア会」の活動が始まった。
 26日に解説ガイドのデビューを飾り、三澤さん、高久さん、伊藤さんの3人のボランティアが、見学に来た綿貫町長寿会の一行27人に多胡碑の解説を行った。多胡碑の覆屋を開扉し、実物を見ながら碑文の内容や多胡郡の様子などを説明。多胡碑の高さを「身長よりも少し高いですね」などと身近な言葉で解説していた。
 同長寿会では、上野三碑が国内候補となり、実際に見学したことのある会員が少ないこともあり、多胡碑記念館と観音塚考古資料館を訪ねる歴史ツアーを計画したそうだ。
 ボランティアのデビューをした3人は、高崎観光ガイドの会で活動し、三澤さんは高崎学博士でもある。解説という点では既に経験者だ。「自説をおしつけたりしないよう気をつけ、相手の反応を見ながら興味を持ってもらえるようにしています」と三澤さんは話す。活動を通じて、高崎に対する思いを伝えたいと考えている。解説が終わった後、「短い時間で解説するのは難しい。経験を重ねていきたい」と感想を語っていた。
 多胡碑記念館では、事前予約があれば、解説ボランティアのスケジュールを合わせてもらい、見学者にも対応していきたいと期待している。ボランティア会の活動では多胡碑周辺の環境美化活動を月2回実施するほか、山上碑・金井沢碑の環境美化も、文化財保護課の要請に応じて実施していく予定。

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