吉井にキウイ農園整備/農地再生事業
(2022年12月20日)
2024年3月開園予定
荒廃した農地を再生する高崎市の支援制度「農地再生推進事業」を活用し、原野化した農地をキウイ農場に再生する取り組みが吉井町多比良で進められている。関係者による現地見学会が11月30日に行われた。
再生事業を実施しているのはジャパンキウイ株式会社で、香川県でキウイ栽培や農業の事業継承、輸出を手掛けている。また親会社の株式会社日本農業は農業再生を事業としている。
吉井町多比良では、約10・7haの荒廃農地の再生に取り組んでおり、2024年の開園をめざす。この農地は約6割の耕地が10年から20年にわたって放置されて、鳥獣被害などにより荒廃が進んでいた。
ジャパンキウイでは、当地で栽培するキウイの品種をヘイワード種とし、流通時期・流通量を調整して市場性を高めていく。枝を吊り上げる「ストリンギング栽培」を導入し、剪定や収穫の省力化をはかる考え。キウイ農場には選果場を設け、地元雇用を予定。国内だけでなく、輸出も視野に事業を展開する考えだ。
土壌や豊富な日射量、鏑川用水などの環境、甘楽町が優良なキウイ産地であること、高崎市の支援制度などが、同地の選定理由となった。
ジャパンキウイでは「既存農業者、新規参入者を支援した。食料の安定供給に貢献するとともに、海外で日本の農業をアピールしたい」と意欲を見せて。
- 次の記事 群馬バス「優良観光バス30選」10年連続
-
前の記事 碓氷トンネルで醤油醸造