ヤマダ東日本リユースセンターを増設・稼働
(2022年06月9日)
SDGSに貢献
株式会社ヤマダホールディングスは藤岡市本動堂(もとゆるぎどう)のヤマダ東日本リユースセンター群馬工場を増設、稼働させた。5月20日に落成式と報道機関向けのヤマダグループSDGSs説明会が行われた。
発表によれば、新工場は敷地面積4500坪、鉄骨2階建て、延べ床面積2500坪で、年間生産能力は冷蔵庫4万8千台、洗濯機4万8千台。
工場内では、使用済み洗濯機、冷蔵庫の動作確認、洗浄、点検、必要に応じて新品部品への交換や修理を行い、大型洗浄機、自動倉庫などの設備を導入している。
隣接した第一工場(年間生産能力エアコン6千台・小型家電3万台)第二工場(年間生産能力テレビ2万4千台)と合わせ、群馬工場の年間生産能力を15万6千台の体制とした。
滋賀工場の年間3万台と合わせ、ヤマダホールディングスグループの生産能力は、2022年度18万6千台を見込む。
再生されたリユース製品は、ヤマダホールディングス独自の“YAMADA GREEN”認定商品として、ヤマダデンキのアウトレット店(2022年90店舗)で販売されており、今後、アウトレット店の出店を加速させ、新たなアウトレット市場の創出をはかっていく。
ヤマダホールディングスグループは、「暮しまるごと」戦略のもと、SDGS目標達成、資源循環型社会の実現に貢献している。
リユース市場の拡大に対応し、2022年度18万6千台の年間生産能力を2025年には30万台体制をめざしている。東北地方にリサイクル工場を新設する考え。
リユースできなかった使用済み家電は、資源としてリサイクルするとともに、2024年度には太田市に高効率の廃棄物発電プラント「ヤマダ環境資源エネルギープラント(仮)」を計画している。
グループ内で完結できる資源循環型の事業モデルは小売業界としては初めてとしている。
落成式でヤマダホールディングス山田昇会長は「自己完結型の取り組みは世界でも初めてと思う。日本は資源が無く、リサイクルへの期待が高く、カーボンニュートラル事業を通じた社会貢献が求められている」と述べた。