消防局が3・11訓練
(2022年03月15日)
大規模地震・県外派遣を想定
高崎市等広域消防局は東日本大震災が発生した3月11日に合わせ、大規模地震を想定した救助訓練を行うとともに、震災で犠牲になった方々に哀悼を捧げ、黙とうを行った。
この訓練は、東日本大震災が発生した翌年に始まり、震災を風化させないため「3・11訓練」として毎年実施されてきた。訓練内容は参加隊員に詳細が伝えられずに、現場の状況に合わせた対応を求めるもので、訓練後の検討会で指摘された事項は、消防活動の強化につなげられる。
今年の訓練は、長野県で発生した地震災害で、群馬県に応援要請があり、高崎市等広域消防局から群馬県大隊の構成隊として、消火救助、救急など8隊を派遣する想定で60人が参加した。
榛名分署内に設営された「都市型捜索救助訓練施設」を活用し、大規模地震で倒壊した家屋等から被災者を救助する訓練を行った。初動から現場活動まで連携した活動を行い、倒壊家屋に残された可能性のある家族などの情報を集めながら、土砂やがれきの中を捜索した。
高崎市等広域消防局の植原局長は「迅速、安全に人命を救助するため実り多い訓練でした。11年が経過し東日本大震災を経験した署員も全署の約半数となっています。茨城県の水害や熱海市の土砂災害にも高崎市等広域消防局は出動しており、経験と教訓、訓練の成果が管内の安心安全につながっていくと考えています」と話している。
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