高崎市令和4年度予算 子育て・福祉を重点
(2022年02月11日)
一般会計0.5%減
高崎市は令和4年度予算案を2月10日に内示した。
一般会計予算は1640億2000万円で前年度比0・5%の減となった。
一般会計、特別会計、企業会計を合計した令和4年度予算総額は2642億2562万円で、前年度比0・1%増となった。
市税は前年と比べて6・2%増の621億9340万円を見込んだ。市民税個人は所得や労働人口の実績から前年度比5・8%増の12・1億円、市民税法人は企業業績の回復などを見込んで前年度比22・5%増の10億円を計上した。
固定資産税は感染症に係る特例措置の縮小や企業の設備投資の増加により前年度比4・0%増の9・9億円を見込んだ。
富岡賢治市長は、令和4年度予算について「新型コロナウイルス感染症の影響で予算拡大は難しく、子育てと福祉を重点にした」と説明した。
令和4年度の主な新規事業・拡大事業
障害者農業就労施設整備事業
障害のある人の就労の場を確保するため付加価値の高い農産物を生産する就労支援施設を倉渕地域に整備する。令和6年度の開設に向け、用地買収や施設の設計等を実施(4930万円)
児童相談所整備事業
年々増加する児童虐待事案に迅速に対応するため、問屋町に児童相談所の開設に向けた準備を進める。令和4年度は予定地の地質調査や建設設計等を実施(9107万円)
新型コロナウイルス感染症対策事業
医療機関への助成や休日の発熱患者の診療体制確保、病原体検査や感染に伴う医療費の公費負担、保健所の人員体制の強化、コロナ禍で経営に支障をきたしている事業者の支援(5億9988万円)
中小企業就職奨励金
市内中小企業の人材確保や若者の市内定着及び流入の促進を図ることを目的に、学校卒業後1年以内に市内中小企業に就職した30歳未満の市民に対し10万円の奨励金を交付する。市内限定で利用できる電子地域通貨システムの活用により市内経済の活性化につなげる(1億円)。
労使会館建設事業
老朽化が進んだ労使会館について、勤労者福祉の一層の充実と近隣住民の健康維持・増進を図るため体育館を加えた新たな施設を整備する(1億650万円)
農地再生推進事業
農地の確保・維持を推進するため、荒廃農地の再整備から整備した農地での生産活動に必要とされる農業用設備・機械の導入までを総合的に支援する(8000万円)
かがやけ新規就農者応援給付金
高崎市の新規就農者の増加と就農の定着を図るため、50歳未満の新規就農者へ給付金を支給する(2000万円)。
豊岡新駅(仮称)設置事業
JR信越本線北高崎駅・群馬八幡駅間の新駅整備に向けた設計を行う(5975万円)
ハザードマップの改定
水防法の改正に伴い、洪水浸水想定区域が新たに公表されたことからハザードマップを改定する(780万円)
ヤングケアラーSOSサービス事業
家事やきょうだいの世話、家族の介護等をする中学生。高校生の負担軽減を図るため、家事や介護等に係る支援を行う(8300万円)
学校体育館への空調設備設置
学校体育館へ空調設備を設置することにより、学校活動における熱中症を防ぐとともに、災害時における避難者の生活環境改善を図る(1億3400万円)
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