ぶらり成田町の散歩道(2)
(2021年11月29日)
タイ屋台料理ニパー・成田山光徳寺
辛さに妥協しない本格タイ料理!
ニパーは日本人向けに辛さを調整しない、本格的な味が自慢のタイ料理店だ。今回食べたのは日替わりランチ。豚肉のバジル炒め、タイラーメン、緑豆春雨サラダにタピオカミルク。ランチメニューは1種類で、席に着くと自動的に運ばれてくるが、初めての方はどうか戸惑わないでほしい。
豚肉のバジル炒めは、豚肉をバジルとニンニク、唐辛子で炒めたパンチの効いた味だ。春雨サラダは、海老、鶏肉、セロリ、パクチー、唐辛子が入り、酸味が効きつつ、しっかりと辛い。ちなみにこの日は、メインのガパオ、タイラーメン、ライスはお替り自由だった。たくさん食べてもらいたいというオーナーの心意気が感じられる。
料理はタイ出身のオーナーの奥様が開発したメニュー。その本格的な味にリピーターが多く、特に平日は常連さんの来店がほとんどだという。また、日本人はタイ料理といえば、トムヤムクンやバッタイくらいしか知らないことも多いため、あえてランチはおまかせにして、色々な味を提供しているそうだ。夜はアラカルトメニューで、カレーや麺類、揚げ物まで多彩のメニューが揃う。成田町で本格的なタイ料理を味わってほしい。
タイ屋台料理ニパー
住所:成田町2-39 TEL.027-384-2286
高崎城の一部が残る歴史ある寺
本町のこのえパン、チンズバーガー、清仁軒がある通りを少し歩くと見えてくる成田山光徳寺。
実は境内に入ってすぐ左手に見える水屋(参拝者が身と心を清めるために手を洗う場所)には、高崎城の裏門が使われている。また、本堂向かって右側には最後に高崎藩を治めた大河内家の祈願所だった威徳寺の内陣(高崎市指定重要文化財)がある。どちらも明治9年(1876)、高崎城を取り壊す際に地元有志の手で解体せずにそのまま移動した。
また同年に、千葉の成田山新勝寺より不動明王像と僧侶を迎えた。後に威徳寺内陣を本堂として、成田山光徳寺として再興された。境内には武井梅坡の狂歌碑、高浜虚子の句碑などがある。
付近にはかつて御金蔵と呼ばれる蔵が建っていた。佐渡の金山で採掘された金を三国街道(現在の国道17号線の一部)を通って江戸へ運ぶ途中に保管するのに使用されていたという。元禄5年(1692)に建った御金蔵は、明治21年(1888)、成田山の参道を広げた際に取り壊された。周辺には高崎城を囲む最も外側の掘りの跡が、清仁軒と駐車場の間にある猿田彦大神の石碑が建つ路地として残っている。
高崎の歴史を改めて感じつつ、成田町を散策してみてはいかがだろうか。
成田山光徳寺
住所:成田町23 TEL.027-322-4348
高崎商工会議所「商工たかさき」9月号
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