山名八幡宮に天然酵母のパン屋さんOPEN
ピッコリーノ・ PICCOLINO/(山名町)

(2016年04月21日)





神社境内に天然酵母のパン屋

 山名八幡宮が841回目の春季例大祭を迎えた4月15日、境内に天然酵母のパン屋「ピッコリーノ」がオープンした。パンを作っているのは伊藤幹雄さんとけい子さんご夫妻だ。1979年に東京で創業し、約40年ぶりに幹雄さんの故郷・高崎に戻ってきたという。御年80を超える幹雄さんだが、今も矍鑠としてパン作りを弟子に伝授している。
 20代の時に脱サラし、パン職人に。「サンドウィッチ用のパンを追究してこのパンに至った」という。弟子は300人を超えるという知る人ぞ知るパン職人だ。
 

厳選したこだわりの原材料

 同店のパンの原材料は、群馬県産小麦とホシノ天然酵母、水と少量の天然塩だけ。砂糖や卵、油脂も一切不使用で素材の持ち味を生かす。小麦の香ばしさと広がる甘みが魅力で、かみごたえのある食感はよく噛むことで美味しさが倍増する。そのままでも、軽くトーストしても異なる味わいを楽しめる。
 オーナーの神主・高井俊一郎さんは「ふわふわで甘いパンが好きな人は、はじめはびっくりするかもしれません。でもまずはゆっくり噛みしめて味わってみてください」と話す。
  

安心安全を食卓に

 安産・子育ての八幡宮では、子育て世代の若いママ達のために催し物を企画したり、ミコカフェの運営など様々な活動を行ってきた。高井さんは「食卓に安心安全を届けたい」と天然酵母のパンを思い立ったという。髙井さんは書籍で伊藤さんの存在を知り、当時伊藤さんが在住していた高知県まで会いに。すぐに意気投合し、伊藤さんが高崎に帰郷する決意に至ったという。髙井さんも「お弟子さんを紹介してもらうつもりが、まさか伊藤さんが来てくれるなんて」と嬉しい驚きだったという。オープン初日は朝から列が出来、2時間ほどで完売した。バゲットやカンパーニュ、チーズパン、レーズンパンなどシンプルなパンが並ぶ店内。「徐々にサンドウィッチなども増やしていけたら」と話す。
 神社とパン。ちょっと意外な組み合わせだが、澄み切った境内の空気と素朴な天然酵母パンが新鮮なハーモニーを醸している。神社がもっと身近になる、そんな新しい日常が生まれている。

 
 

店名・名称 ピッコリーノ・ PICCOLINO
住所 高崎市山名町1579-4 安産子育ての宮・山名八幡宮 随神門横
電話 027-346-1767
営業時間 11:00〜15:00
定休日 火曜日、水曜日
HP HP:http://www.piccolino-pan.com
備考

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