実績を積み重ね4年で居酒屋2店舗を展開
(2015年07月31日)
オーナー・宇敷洋二さん
オーナー・宇敷洋二さん
●実績を積み重ね4年で居酒屋2店舗を展開
「海鮮酒房くりあ」のオーナー・宇敷洋二さんの飲食業に進むきっかけは、平塚で過ごした学生時代の居酒屋でのアルバイト経験だった。「不器用だった分、人より数をこなさないとという思いで包丁の握り方から覚えました。厳しい調理長で怒られてばかりでしたけどね」と当時を振り返る。親方と言えるその人は、この道に入るきっかけをくれた恩人で、今でも会いに行き相談に乗ってもらっている。
自分が調理したものを喜んでくれるお客さんの笑顔にやりがいを感じ、卒業後、大手居酒屋チェーンに入社。高崎、前橋、本庄などで和食一筋10年を過ごした。高崎駅西口の新規出店の際は調理長として現場を任され、メニュー開発から接客などの人材教育にも携わった。お客さんの目の前で海鮮を焼く浜焼きが売りで繁盛店に。日比谷公会堂で行う同居酒屋グループのコンテスト、刺身盛り付け部門で全国2位の実績の持ち主。これらの経験が自信につながり、4年前31歳の時に独立を決心した。
1店舗目の「上州食彩くりあ」は地産地消をコンセプトにした居酒屋として飯塚町に開業。4人のスタッフと共にランチも提供する。焼き鳥、豚・鶏の生姜焼き、味噌田楽。ネギや大根、長芋など新鮮な食材で作るつまみが人気だ。「自分がやればやった分だけ結果が出る」と意欲をかき立てられる毎日。近所で「おいしい!」と評判の店となり、今年2月、2店舗目となる「海鮮酒房くりあ」を通町に出店した。「手頃な値段で美味しい海鮮が食べられる店」として自ら魚介を仕入れ、刺身や焼き物、煮つけなどを提供する。
「一から自分で作る苦労はたくさんある。だからこそ自分の店という自覚が生まれる」と話す宇敷さん。スタッフお手製の赤い暖簾が温かみを感じさせる店内では日夜、まかないを兼ねた新メニューの開発が行われている。「ここを軌道に乗せて、将来はラーメンやイタリアン、カフェなどへ展開したい」と新たな業態への挑戦を思い描く。「安心安全でアットホーム。みんながわいわいできるような店」として存在感を発揮したい未来の「くりあグループ」。 一つひとつ課題を「クリアする」ことで着実に夢に向かって歩みを進める。(Y)
■海鮮酒房くりあ
住所:高崎市通町130
電話:027-381-8417
■上州食彩くりあ
住所:高崎市飯塚町487タイガービル1階
電話:027-370-7030