まちごと屋〈しもたやシェアサービス〉
(2021年10月22日)
2021年度グッドデザイン賞受賞
公益財団法人日本デザイン振興会の主催する、毎年デザインが優れた物事に贈られる賞『グッドデザイン賞』の2021年度の受賞結果が10月20日(水)に発表され、高崎市本町の株式会社まちごと屋の休眠建物活用手法〈しもたやシェアサービス〉が2021年度グッドデザイン賞を受賞した。
まちごと屋は、2013年から高崎中心市街地北部を中心に、休眠建物を活用しながら個性豊かな商いが集まる魅力あるエリア開発事業を行っている。
今回受賞となった〈しもたやシェアサービス〉は、地方都市の小さな民間企業が費用や時間のハードルを乗り越えてリノベーションによるエリア開発を進めていくため、サブスクリプションやシェアリングサービスのメリットを活かして、休眠建物を“まちの資産”と捉えて月会費という形で市民の手で持ち合い、その収益をまちに再投資して、心地よい居場所や欲しい場所を増やしていくという仕組み。
この仕組みのもと、2018年に大正時代築の元調剤薬局をリノベーションして開業したシェアリビング『本町しもたや』を皮切りに、甦らせた古ビルの中で運営する貸切型シェアジム『しもたやジム』、古民家を改修したシェアキッチン『NAKAKONYA』を周囲に展開し、新しいまちなかでの暮らしを提案・実践している。
グッドデザイン賞は、かたちのある無しにかかわらず、さまざまなものごとをデザインとして捉え、その質を評価・顕彰しているが、近年は複雑化する社会において、課題の解決や新たなテーマの発見も重視している。「美しさ」「新規性」「実績」「社会的意義」などの審査のポイントを踏まえ、多くの人が主体的にまちにかかわるプラットフォーム〈しもたやシェアサービス〉が評価された。
まちごと屋は、「私たちが目指す〈しもたやシェアサービス〉の理想の姿への道のりはまだまだありますが、審査委員からは今後の展開とさらなる新しい活用方法への期待とエールも頂き、このたび受賞することができました。今後もよろしくお願いします。」とコメントを出している。
グッドデザイン賞Webサイト
https://www.g-mark.org/award/describe/52958?token=5Vd1toej0y
株式会社まちごと屋/本町しもたやWebサイト
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