これからは「疎」なイベントの時代に

(2021年09月29日)




レンタルスペース「NAKAKONYA(ナカコンヤ)」

大正の建物をリノベしたレンタルスペース

 

中紺屋町にある築100年の古民家をリノベーションしたレンタルスペース「NAKAKONYA(ナカコンヤ)」。

JR東日本と本町などでシェアスペース事業を行う㈱まちごと屋が協力して立ち上げ、運営はまちごと屋が行っている。

 

芝生のある前庭、キッチンのある母屋、広々したウッドデッキの中庭があり、それぞれ「あさ」「ひる」「よる」の時間帯で利用できる。

 

将来お店を持ちたい方や少人数の貸し切りパーティーなど、販促イベントなど用途はさまざま。また、前庭はキッチンカーの出店も可能。

 

まちごと屋によると、「自ら住みたい街を作ろう」というマインドを持ち、新たなことにチャレンジしたい人の活動拠点として、街に開かれたコミュニティスペースになることを目指しているそうだ。

 

個性を生かして多彩な小規模イベント

週末になると、古着販売、怪談会などの来場者が数十人くらいの小規模イベントが感染症対策を施して開催されている。

 

開催の告知は主にインスタグラムなどのSNSを発信源としてそこからの口コミ。情報をキャッチするのはそのジャンルの愛好者で、主催者もターゲットを限定した所謂「刺さる」人たち数十人くらいが集まればいい、と割り切っている。

 

ポストコロナで様々な動きが始まろうとしているが、イベントは受難の時代だ。開催できても続くであろう感染症対策、三密対策などのコストや手間が増えることは想像できる。そんな中、密ではなく疎で成り立つイベントは増えていくだろう。不特定多数を集めることに必死にならず特定少数に向けたイベント。特に若い主催者はそのことに抵抗がないように見受けられる。

 

写真上は古着屋と観葉植物ショップが共同で出店したイベント。どちらもSNSのフォロワー数1万人以上の人気店で、来場者のほとんどが購入していく。滞在時間もかなり短い。

 

写真下は怖い話好きな人たちによる怪談会。建物の中と外をゆったりと使い、人数限定で開催していた。他にも、毎月第一、第三日曜日には市内の生産者による朝市が開催されている。

 

ポストコロナだからこそ「密ではなく疎」なイベントが求められるのだろう。

 

詳しくはホームページ参照

https://www.nakakonya.net/

 

高崎商工会議所「商工たかさき」2021年5月号・9月号より構成

 

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