金融機関のビジネスサポート(1)
(2021年09月29日)
コロナ禍の資金繰りとサポート
金融機関のビジネスサポートが大きな成果を上げ、コロナ禍で影響を受けている企業の資金繰りや販路拡大、事業承継を支援し、地域企業を強力に支えている。
地域経済に貢献する地域金融機関の取り組みについて、群馬銀行高崎支店、東和銀行高崎支店、高崎信用金庫本店、ぐんまみらい信用組合本店に話を聞いた。
紹介するコンサルティングサービスには無償・有償があり、利用については各金融機関へ。
緊急的な融資が中小企業を救った
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により中小企業・小規模事業者は深刻な影響を受けている。
多くの中小企業が引き続き厳しい状況にあるが、「中小企業白書・小規模企業白書2021年版(中小企業庁・2021年3月)」によれば、リーマンショック(2008年頃)の頃の年間倒産件数約1万5、600件に比べ、2020年は約7,700件で、リーマンショックの約半数、2000年以降でも低水準となっている。
中小企業庁では、その背景として、金融支援の拡大や持続化給付金など各種支援策が功を奏していると見ている。
2020年の中小企業向け貸出残高は、前年同期比で約10%の伸びを示しており、無利子・無担保のいわゆるゼロゼロ融資と呼ばれる緊急的な融資が中小企業を支えたと言えるだろう。
高崎商工会議所「商工たかさき」2021年9月号