くらぶちの味噌だれ
(2021年07月30日)
自家栽培のユズの風味
地元産の食材で作る田舎仕込み
倉渕町の農家の女性たちにより昭和56年に結成された「あじさいグループ」。佃煮の製造にはじまり、平成10年に小さな味噌加工所を建設してからは、味噌づくりや味噌加工品の製造を中心に活動し、田舎仕込みの素朴な味を届けている。
なかでも10年以上愛され続けている自慢の商品が「くらぶちの味噌だれ」だ。原材料は味噌の大豆、米麹、塩に加えて、砂糖、酒、そして風味を整えるユズだけ。「単純なものだけれど、無添加にこだわり、できる限り地元産の材料で作っています」と代表の原田カヅ子さんは話す。ベースとなる味噌は、県内産が中心の大豆と倉渕町産の米から作る米麹を用いて毎年春先に仕込みを行い、1年半ほど寝かせて熟成させたものを使用。味噌だれの香りづけには、「農薬を使わず自然のままに、自分たちの畑で育てたユズをたくさん取り入れています」という。商品のラベルに添えられているユズのイラストは、原田さんが自ら描いたものだ。
リピーターから寄せられるさまざまなアレンジレシピ
大豆の粒が程よく残り、こってりとした甘じょっぱさが昔ながらでどこか温もりを感じる「くらぶちの味噌だれ」。味噌田楽やふろふき大根はもちろんのこと、肉そぼろや野菜のみそ炒めなどの料理の味付けにも万能だ。チューブタイプの容器も、瓶詰と違って乾きにくく最後までしっかり使えると評判なのだという。この味噌だれを気に入って県外からわざわざ買いに来るお客も多いらしく、「パンに塗って焼けば手軽に味噌パンが作れる」「冷ややっこに添えるとおいしい」「味噌カツのタレにも使える!」などなど、たくさんの感想が寄せられているのだと原田さんは誇らしそうに微笑む。
また、味噌だれのほかにも、高崎じまんの売り場には倉渕のもち米で作った豆餅が冬季限定で並ぶ。来年の春には「あじさいグループ」から新商品も発売予定だ。パッケージには、旧倉渕村の花として愛されたヤマユリの手描きイラストを添えるという。爽やかな風が吹く自然豊かな倉渕町の魅力が詰まった新商品の登場が楽しみだ。
農産加工あじさいグループ
代表 原田 カヅ子さん
高崎市倉渕町権田950
TEL.027-378-3583