スカイランニング日本代表 上正原 真人さん
(2020年12月29日)
めざすは世界の表彰台
急峻な山岳の斜面を駈ける長距離走「スカイランニング」の日本選手権に優勝し、日本代表として、来年夏にスペインで開催が予定されている世界大会に出場する上正原真人さん。
7歳からサッカーに熱中し、プロ選手をめざして前橋育英高に入学。プロへの夢はかなわかったが上智大学に進学。大学在学中にスカイランニング競技に出会い、短期間で国内トップランナーに勝ち上がった。卒業とともに高崎に戻り、日本代表として世界の舞台に挑戦しながらプロアスリートの夢に向かい、厳しいトレーニングを続けている。
大学では運動部に所属していなかったが、学生ランナーとしてマラソンに挑戦しようと大会を探していたところ山岳レースのトレイルランニングを見つけた。力試しにエントリーしたところ上位に入り、手応えを感じたそうだ。その後、競技性の高いスカイランニングとプロランナーの活躍を知り、本格的なトレーニングを開始した。
勉学の傍ら、日々のランニングに加え、週に2〜3回、丹沢山や奥多摩の山岳地帯を走り込み、競技経験2年目で2019スカイランニング日本選手権SKY部門優勝の快挙を遂げた。
「スカイランニングは陸上競技だけでなく、岩場や急斜面を登り下りする山の力、メンタルの強さも要求され、自分に合った競技で、これだと思いました」と語る。
新型コロナウイルスの影響で大会が中止となり、思うような練習もできない状況が続いたが、高崎の低酸素ランニングジムrungryを活用したり、夏季に集中した合宿トレーニングを行った。2020シーズンの日本選手権でも優勝し2連覇を果たした。
世界大会では表彰台が目標で、地域に貢献したいと考えている。「決意したら200%がんばれる」と笑顔を見せる上正原さん。かつてサッカー少年として自宅近くの公園で走り込み、タイヤ引きのダッシュを重ねた体づくりが今に生きているという。
上正原 真人さん(かみしょうはら まさと)
平成9年、高崎市生まれ。小中高とプロサッカー選手をめざし練習に打ち込む。群馬は山岳に恵まれ、トレイルランニング、スカイランニングを通じて地域貢献したいと考えている。高崎市内の低酸素ランニングジムで空気の薄い高山に備えたトレーニングを行い、効果を上げているそうだ。
高崎商工会議所『商工たかさき』2020年11月号
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