感染者増加に強い危機感「警戒度4」
(2020年12月18日)
先手の対策が必要
群馬県の山本一太知事は12月17日の臨時記者会見で、新型コロナウイルスの感染拡大12月19日から群馬県全域を対象に、警戒度3から「4」引き上げることを発表した。
新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催し、警戒度を最高レベルの「4」に引き上げることを決定した。
新たな要請として、「県内全域での不要不急の外出自粛」「時短要請の対象地域を拡大」を示し、広報を強化する方針を示した。
外出自粛については、12月19日(土)から1月8日(金)の3週間で、日用品の買い物や通勤通学・通院等を除く不要不急の外出を自粛するよう要請した。
営業時間短縮要請が追加されたのは、邑楽町と大泉町で12月22日(火)から12月28日(月)の間は、接待を伴う飲食店、酒類提供を行う飲食店、カラオケ店について、午後10時までの営業としてもらう。要請に協力し、要件を満たした店舗については協力金を予定。
「GOTO EAT」の新規発券の停止期間も延長し、12月28日については1月11日までとした。
「GOTO トラベル」については、現時点で除外すべき観光地はないとした。
山本知事は「群馬県の一日の新規感染者が40人を超え、国のステージ3レベル(=感染者が急増。医療提供体制に大きな支障をきたすことを避けるための対応が必要な段階)に達した。医療崩壊が現実になりかねない深刻な状況」と述べた。
病床の稼働率は58・2%で山本知事は「国のステージ4(爆発的な感染拡大、深刻な医療提供体制の機能不全を避けるための対応が必要な段階)を超えている。入院・宿泊の調整が100人。連日、40人、50人の感染が続くと週末には病床稼働率が70%に達する。GOTOキャンペーンの対象外となっている北海道や愛知県よりも高いレベル」と強い危機感を見せた。
年末年始は医療提供体制が手薄になり、その前に病床稼働率を下げておく必要があるとした。
群馬県では16日に一日の新規感染者数が過去最多の63人となり感染者数が増加している。全国でも感染者数が増加し、東京都では17日に800人を超えるなど、厳しい状況となっている。
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