公有施設駐車場を車中避難場所に

(2020年09月16日)

エコノミー症候群危惧されるが

高崎市は、新型コロナウイルス感染防止対策と災害時の避難について、9月15日の高崎市議会一般質問で、新保克佳議員の質問に答え、災害リスクの少ない場所に立地する公有施設の駐車場を車中避難場所に選定していく考えを示した。

 

現在、避難所の多くは学校の体育館となっているが、新型コロナウイルス感染防止のため密を避ける避難が課題となっている。

 

新保議員は「密を避けるために避難所に入れる人を制限する必要がある。避難所に避難しない避難として分散型の避難が重要になる」と述べ、新保議員は、分散型避難の一つとして、車中避難について高崎市の考えをただした。

 

新保議員は、昨年の台風19号の避難の際、避難所となった南八幡小学校体育館を例に挙げ「体育館には最大で400人が避難し、別に校庭にも多くの車が避難してきていた。推計で100人ほどが車中避難していたようだ。車中避難は注意すべき点もあるが、3密を避け、プライベート空間も保つことができ、ペットもいっしょに過ごせる。分散避難として効果的だ」と述べた。

 

高崎市は「国も、ハザードマップによる災害リスクの確認、自宅避難、親せきや知人宅への避難の検討を呼びかけている。コロナ禍における避難所運営の観点からも3密を防ぐ有効な手段につながる。車中避難はエコノミークラス症候群などのリスクを考えると推奨できる避難方法ではないが、避難所での感染を心配する方や避難所での三密を避けたい方の選択肢になる。災害リスクのない場所に立地する公有施設の駐車場を中心に選定に向け準備を進めたい」と答えた。

 

 

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