国分尼寺の発掘成果を展示

(2020年09月8日)


発掘調査の記録ビデオも公開中

発掘動画も制作、公開

かみつけの里博物館ロビーで上野国分尼寺の発掘調査の出土品15点が展示されている。ロビー内は無料で観覧でき、展示期間は9月26日まで。

 

高崎市教育委員会は、平成28年度から上野国分尼寺跡の発掘調査を行っており、展示されている出土品は令和2年度の調査結果中が中心。

文字が刻まれた平瓦、蓮の花の模様の軒丸瓦などの展示と、発掘調査で得られた上野国分尼寺の伽藍配置がパネル展示で、解説されている。

 

高崎市教育委員会は、これまで重要な調査結果が得られた場合や発掘調査の節目に現地説明会を行ってきたが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止に加え、熱中症が心配される日が続いていたため、説明会の開催を見送ったという。説明会には、市民を始め県内外から研究者が見学に訪れていた。

 

現地説明会の替わりに、市教委の担当者が現場説明する様子を動画に記録し、今回の展示に合わせてかみつけの里博物館ロビーで公開している。高崎市がこうした記録動画を制作したのは初めてで、撮影、編集は広報広聴課が協力した。

記録動画は約10分で、動画から見ると展示物の理解も深まる。

 

発掘調査地は民地のため、調査が終了すると埋め戻されるので、調査後に遺構を見学することは難しくなる。市教委では、今後、映像で調査現場を記録していく取り組みを、考えていきたいという。

この記録動画は、展示期間が終了した後は、高崎市ホームページなどで公開し、動画サイトでの公開も考えている。

 

かみつけの里博物館では企画展「わくわく博物館(ミュージアム)体験‘20」を行っており、展示室の観覧は一般200円、大高生100円、小中生・65歳以上は無料。

かみつけの里博物館は火曜休館(祝日の場合は翌日)。電話027-373-8880。

 

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