高崎芸術劇場で演奏会シミュレーション
(2020年08月2日)
群響と劇場が連携
群馬交響楽団と高崎芸術劇場は、新型コロナウイルス感染拡大防止に対応したコンサートのリハーサル見学会を7月30日に行い、県内外のホール関係者ら80人が参加した。
群馬交響楽団が大劇場で行うコンサートを想定したもの。参加者を来場者役として本番に近い形で入退場時の対応をシミュレーションしたことで、参加者もコロナ対応の運営を実際に体験する機会となった。これから群馬交響団が各地でコンサートを行っていく上で、各会場の担当者が演奏会を運営する参考にしてもらう。
入場の待ち行列の並び方の誘導から始まり、検温、スタッフと来場者が直接接触しないようなチケットもぎりなどがシミュレーションされた。
客席での対応をシミュレーションするため、ソーシアルディスタンスに対応し、一席おきに間隔を空けた指定席券が来場者に配布され、実際に着席するまでの流れが確認された。
この日の参加者は、同日に再開された群馬交響楽団のリハーサル練習を約1時間にわたって見学する機会に恵まれた。
リハーサルで群馬交響楽団は、ステージ上での感染防止対策として、これまでに東京都響が行った実験などをもとに、楽団員の間隔を1・5m空ける、弦楽器奏者と管楽器奏者の間にアクリル板を設置する、管楽器の水抜きの飛散防止などの対策を実施した。
群馬交響楽団の渡会(わたらい)常務は「感染防止対策を行い、安心してお客様にお越しいただくようにしていきたい」、高崎芸術劇場の高橋副館長は「ホール関係者のみなさんと情報共有していきたい」と話した。
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