企画展「西洋近代美術にみる神話の世界」
(2020年01月31日)
県立近代美術館
近代美術に表された神話の登場人物や古代の情景を紹介する企画展「
―生き続ける古典古代―」が群馬県立近代美術館で2月8日(土)から始まる。ギリシャ・ローマ神話について再ブームが起きた18世紀後半以降に描かれた多彩な作品が並び、神々と人が永遠の春を謳歌する理想郷である神話の世界を紹介する。
紀元前のころの古典として語りつがれてきたギリシャ・ローマ神話は、封建時代の特権階級から近代の市民階級まで、時代を経ても多様な解釈や創作により豊かな広がりを見せ、インスピレーションの源として芸術家や人々を魅了してきた。さらに18世紀後半からは遺跡発掘の成果によって古代ギリシャ・ローマの偉大さが再認識され、考古学的興味の基に古典主題を表現する芸術作品が数多く制作された。今回の展示では、この再ブーム到来の際に近代西洋美術の描き手によって表現された神話の登場人物や古代の情景に焦点をあてている。
18世紀のピラネージから、ルノワール、ピカソ、ローランサンら19、20世紀の作家による絵画や版画、彫刻などの多彩な作品約60点が展示室に一堂に会し、さらに日本初公開となるリヴァプール国立美術館所蔵のフレデリック・レイトンの《月桂冠を編む》も登場。会期中は関連の講演会や解説会なども行われ、知識を深めながら作品鑑賞を堪能できる。
会場:群馬県立近代美術館 展示室1
会期:2020年2月8日(土)~3月22日(日)
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日 ※月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館
観覧料:[一般]820円 [大高生]410円
※20名以上の団体は割引料金
※中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
問合せ:TEL.027-346-5560
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