「日本一のだるま市」返上か
(2016年01月7日)
境内でのだるま販売
グルメの露店が多数出店しにぎわう
鼻高橋たもとで物産振興協会がだるま販売
境内はB級グルメが中心。だるま商が消える
正月恒例の少林山七草大祭が6日に始まり、7日昼まで開催される。
これまで、少林山七草大祭は観光ガイドブックで「日本最大級のだるま市」と紹介されてきたが、今年は、露天商団体の出店で達磨寺と団体との折り合いがつかなかったことなどから、境内では達磨寺の販売テントだけとなり、少林山名物のだるまが山積みされた露店商の姿が消えることになった。ここでは伝統の赤いだるまだけの販売で、価格を表示する方法がとられた。
本堂周辺のだるま市が行われていた場所では、ご当地グルメの露店がずらっと並んで活気を見せ、参拝者を楽しませていた。6日夜には能の上演などの魅力づくりも行われた。境内は、おおむね例年同様のにぎわいで、人気グルメの露店には人だかりができた。だるま市の様子が大きく変わったことで、とまどっている姿もあった。
少林山名物のだるま市がなくてはと、高崎市物産振興協会が、少林山下の鼻高橋たもとに5店舗を出店し、従来通りの売り方でだるまを販売し、だるま市の雰囲気を出していたが、境内と離れた場所での販売にとまどう人や、お祭り全体の縮小感をさびしがる声もあった。「日本一のだるま市」を自負してきた市民は、前橋の初市の方が盛大になってしまうと、だるま市の盛り上がりに期待する声も聞かれた。
露天商団体との折り合いがつかなかった件については新聞報道され、インターネットのSNSでも話題になっていた。B級グルメの出店については飲食の魅力アップを喜ぶ声がある一方、露天商団体が撤退した経緯については、ネットならではの憶測が飛び交っている。
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