「上毛かるた」の担い手に危機
(2019年09月24日)
子ども会が減少
高崎市は、9月19日の高崎市議会市民経済常任委員会・平成30年度決算審査で、高崎市内の「子ども会育成会」の状況について説明した。またこれまでも高崎市議会に子ども会育成会の状況について報告している。
子ども会育成会は、町内会ごとに組織され、高崎市子ども会育成団体連絡協議会に登録をしている子ども会育成会は、平成26年度は402地区、平成30年度は363地区となっており、この5年間で39の子ども会育成会が減少した。
会員数は平成26年度が1万5231人、平成30年度は1万3825人で、少子化の影響も受け、5年間で1406人減少した。加入率は七十数%程度で推移している
市内58の小学校があるが、育成会活動を休止している小学校区もいくつかあり、校区によっては、保護者が交代で行ってきた朝の通学路のいわゆる「旗振り」の実施も懸念されているようだ。
群馬の県民文化として、最近は全国に有名になっている「上毛かるた」は、子ども会育成団体連絡協議会が主催をしており、冬になると町内の子ども会が中心となって練習が行われている。
上毛かるた大会に参加している校区数の推移は、全58校区の内、平成24・25年度が56校区、平成26年度が55校区、平成27年度が54校区、平成28年度が52校区で、参加校区も減少し、参加していない校区も既に出ている。
育成会の熱心なかるた練習によって、群馬の子どもたちは上毛かるたを全て暗誦できるようになっているが、育成会の減少により、上毛かるたを経験せずに小学生時代を過ごす子どもたちも、現実となっているかもしれない。
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