高浜クリーンセンター計画素案を示す
(2015年12月25日)
平成34年度供用開始めざす
高崎市は、22日の高崎市議会環境施設建設調査特別委員会で、老朽化した高浜クリーンセンターの建て替えについて、基本計画の素案を示した。
新しい焼却施設では、地球温暖化対策として、焼却熱をこれまでよりも効率よく利用する高効率ごみ発電施設を導入し、平成31年度に着工、平成34年度に供用開始する考えを示した。
新しい焼却施設は、現施設東側の長寿センターやテニスコートなど地元還元施設の場所に建設することで地元理解が得られていることが、これまでに市議会で示されてきた。
基本計画の素案では、焼却施設やリサイクルセンターなど、何通りかの方式を比較しながら検討され、高崎市の新しい施設とふさわしい方向が示された。
処理方式は、CO2排出量の削減や建設実績、シンプルシステム構成であることから、灰溶融を行わない方式が優位とした。
焼却方式は、現在と同じ「ストーカ方式」と「流動床式」が検討され、安定的な処理能力や採用実績などから、ストーカ方式が優位とした。
一日あたりの処理能力は480トンで、全市のごみ処理をまかなえる能力を備える。
余熱利用では、地球温暖化対策を進める自治体に対しする国の優遇交付金を視野に、高効率ごみ発電施設を整備する。現施設での発電は県が行っているが、新施設では市が運営する方向。
不燃・粗大ごみ処理施設は一日当たり34トン、リサイクルセンターは一日当たり65トンの処理能力とする。リサイクル種別は現在と同種別とし、将来的なリサイクル技術の動向に合わせ、種別の拡張を検討する。
繁忙期は施設への搬入車両の行列ができるため、敷地内での車両動線に工夫する。
地元還元施設として要望されている温水プールに余熱を有効利用する。長寿センター、テニスコート、野球場などの施設が、建設工事期間中は使用できないことから、市は代替案について地元の意見を取り入れていく考え。
この素案は、平成28年1月8日(金)から2月8日(月)まで公開し、パブリックコメントを募集する。
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