日本一の埴輪県群馬の逸品
(2019年07月11日)
「もず・ふる」世界遺産登録記念でPR動画も
世界遺産登録記念で連携イベント
群馬県立歴史博物館は、7月6日に大阪府の「百舌鳥・古市(もず・ふるいち)古墳群」が世界遺産登録となったこと記念し、地元自治体と協力した連携事業として、百舌鳥・古市古墳群のPR動画を上映する。
上映期間は令和元年7月9日(火)から9月1日(日)まで。場所は同館学習ホール。
上映する動画は、堺市が制作したもので、仁徳天皇陵古墳などを、VR(バーチャル・リアリティ)などの最新技術を駆使して解説したもの。
古墳時代の群馬県は、ヤマト政権と密接な関係を持ち、東国文化の中心地として栄えた。百舌鳥・古市古墳群との関連性も興味深いところだ。
墓山古墳と同じ規格で造られた太田の天神山古墳
東日本最大の太田天神山古墳は古市古墳群の墓山古墳と同じ設計図で造られており、その他にも県内には畿内の古墳と相似形の大型前方後円墳がある。
東日本で群馬だけの「大王の棺」
畿内で大王墓級の古墳に使われた「長持形石棺」が、東日本では群馬の2古墳(太田天神山古墳・お富士山古墳)でのみ見つかっており、畿内(ヤマト政権)との強力なつながりを物語っている。
畿内と同じ埴輪が出土
太田天神山古墳では、畿内の大型古墳・津堂城山古墳などのみから出土している水鳥形埴輪と同じ形の埴輪が出土しており、強い関係性のもとに共通の埴輪祭祀を行っていたと思われる。
埴輪の出土数日本一といわれる群馬
歴史博物館では、7月13日から「埴輪大国」群馬の実像に迫る企画展「集まれ!ぐんまのはにわたち」を開催する。国指定史跡の埴輪の内、4割が群馬県出土となっているそうだ。
同展では、県内各地の逸品が一堂に会し、埴輪大国・群馬の実像に迫る。好評だった「HANI1グランプリ」で優勝した「笑うはにわ」などグランプリ出展埴輪も大集合する。
会期は令和元年7月13日(土)から9月1日(日)。
観覧料:一般 500円・大高生 250円・中学生以下無料。
「ぐんま古墳カード」の制作・配布
県内の古墳12か所のカードを制作し、8月上旬から近隣の博物館等の窓口で配布。デザインは、百舌鳥・古市古墳群で配布されている「もず・ふるカード」と同じ規格で制作。各古墳2,000枚。
制作予定の古墳=〈保渡田古墳群〉八幡塚古墳(高崎市)。〈大室古墳群〉前二子古墳(前橋市)。太田天神山古墳(太田市)など。
チラシはこちらIMG
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