企業のネット利用進む。スマホ決済は「使わない」浮き彫りに
(2019年04月23日)
たかしん調査
高崎信用金庫は、顧客490社を対象に「中小企業におけるインターネット利用とキャッシュレスへの対応について」、特別調査を行った。
ネット・メールの活用が進む
パソコンやスマホなどで、業務上のインターネット利用では、84・2%が利用していると回答した。
「インターネットを利用しており自社ホームページを開設している」55・6%、
「インターネットを利用しているが自社ホームページは未開設」28・6%、
「利用していないが今後利用したい」4・3%、
「利用することは考えていない」11・0%となった。
業務での電子メール利用では
「利用している」80・4%、
「利用していないが今後利用したい」4・3%、
「利用することは考えていない」11・0%
となった。
信金中央金庫による全国値では、インターネット利用が78・8%、自社ホームページも開設している企業が53・1%、メールの利用は74・5%で、高崎地域の企業は、全国値よりも高い水準を示した。
インターネットバンキング約6割が利用
インターネットバンキングは、「利用している」57・1%で、全国値59・1%をやや下回った。
利用している理由は「金融機関に行く必要がない」、「社内全体のIT化・事務負担軽減」、「残高管理が容易」、「夜間や休日でも利用できる」となった。
利用していない理由は「利用する機会がない」、「金融機関職員が訪問するから不要」、「セキュリティに不安」などとなった。
キャッシュレス決済の導入は14%。「関係ない」約4割
2019年10月の消費増税引き上げで政府はキャッシュレス決済のポイント還元を予定している。
キャッシュレス決済への対応では、
「既に導入している」14・1%(全国値10・4%)、
「導入予定」2・5%(全国値3・3%)
となった。
一方「導入する必要がない」30・9%(全国値31%)となった。
利用しているサービスは、複数回答で、
口座振替(自動引き落とし)42・9%、
クレジットカード31・9%、
電子マネー(交通系・流通系)7・0%
となった。
スマホによるQRコードは3・9%、
スマホによるバーコード決済は1・0%
全国的な傾向では、小売業・サービス業でキャッシュレス決済の対応が進んでいる。
一方、キャッシュレス決済は「活用していない・関係ない」が36・4%(全国値46・7%)となった。
特にスマホ決済は浸透しておらず、関心も低い様子が改めて浮き彫りになった。
今後活用したい決済方法では、クレジットカード28・4%、口座振替31・1%、QRコード13・9%。
「まったく関心がない・関係ない」が38・4%(全国値43・7%)となった。
- 次の記事 群馬の森でコンサート
-
前の記事 岩合光昭写真展「ねことじいちゃん」