生誕110周年 松本忠義・豊田一男2人展
(2019年04月12日)
絵画を立体再現したAOKIT模型も登場
高崎に縁が深く、今年ともに生誕110周年を迎える二人の画家、松本忠義と豊田一男の画業を振り返る展覧会「生誕110周年 松本忠義・豊田一男2人展+AOKIT/3Dになった絵画世界/by青木世一」が4月14日(日)から高崎市美術館で始まる。
高崎出身の松本忠義と、札幌生まれで生涯の大半を高崎で過ごした豊田一男は、青春時代からよき友、よきライバルとして切磋琢磨し、戦後の日本美術に大きな足跡を残した。二人は高崎中学校(現・高崎高校)で2年上級の山口薫から大きな刺激を受けて画家を志し、松本は身近な動物や風景から内なる幻想を紡ぎ、豊田は環境破壊や戦争の愚かさをユーモアと詩情を込めて見つめ、両者全く異なる世界観を作り上げていった。
今回の展示では、生誕100周年を記念して、高崎市美術館と高崎市役所倉渕支所が所蔵するコレクション作品を紹介。また、二次元の名作絵画を三次元の立体造形に移す模型モデル『AOKIT(アオキット)』で人気を博す美術家・青木世一をゲストに迎え、松本忠義の代表作《錬金通りにて》を立体再現したAOKIT模型が美術館に出現。高崎市内に実在した風景を描いた絵画を、実物大に立体再現した模型と見比べ鑑賞することができる。
会期中は、戦後高崎の美術を牽引した松本と豊田について研究者が語るアート・レクチャーや、青木世一自ら名画の3次元“再現”について語るよるアートレクチャー、実物大AOKIT模型の中に実際に入ることができるワークショップなどの関連イベントも行われる。
会場:高崎市美術館
会期:2019年4月14日(日)~6月23日(日)
開館時間:〈高崎市美術館〉午前10時~午後6時(金曜日のみ午後8時まで)
〈旧井上房一郎邸〉午前10時~午後6時
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌火曜休館) ※4/30は開館
観覧料:[一般]500円 [大学・高校生]300円
※中学生以下と65歳以上は無料
※20名以上の団体は割引料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および付添いの方1名は無料。
問合せ:TEL.027-324-6125
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